今日の「この人の、この1枚」はライトハウス(Lighthouse)の2枚組の『ライヴ!(Live !)』です。
ライトハウスはカナダ出身のブラス・ロックバンドです。日本では同じブラス・ロックでもシカゴやBSTほどの人気も知名度もなかったと思います。
結成は1969年で、中心メンバーはスキップ・プロコップ(Skip Prokop,ds,vo)でした。スキップ・プロコップと言えばアル・クーパーとマイク・ブルームフィールドの『フィルモアの奇蹟』でドラムを叩いていた人です。
彼はそれ以前にポーパーズ(The Paupers)というバンドを結成し2枚のアルバムをリリースしていました。これが1969年に解散すると、スキップはポール・ホファート(Paul Hoffert,p,org)とライトハウスを結成しました。当初のメンバーは13人の大所帯でした。
この年にファースト・アルバム『Lighthouse』がリリースされました。ザ・バーズの「霧の8マイル」をカバーしました。
同じ年にセカンド・アルバム『Suite Feeling』をリリースしました。ザ・バンドの「チェスト・フィーバー」やビートルズのカバーが収録されています。「Feel So Good」がヒットしました。
その後もカナダでは人気を博し、アルバムも順調にリリースを続けました。
そして通算7枚目のアルバムとして1972年に発表されたのが『ライヴ !(Live !)』でした。
Side A
1.I Just Wanna Be Your Friend
2.Old Man
3.Rockin' Chai
Side B
1.Sweet Lullaby
2.Eight Miles High
Side C
1.1849
2.You And Me
Side D
1.Take It Slow
2.One Fine Morning
3.Insane
そしてこの時のメンバーが
Skip Prokop - Drums, Percussion, Vocals
Paul Hoffert - Vibraphone , Keyboards, Congas
Louis Yacknin - Bass
Richard Armin -
Bob McBride - Lead Vocals, Percussion
Howard Shore - Saxophone, Flute, Vocals
Larry Smith - Trombone, Vocals
John Naslen - Trumpet
Don DiNovo - Violin
プロデュースはジミー・レナー(Jimmy Ienner)です。
1972年2月6日ニューヨークのカーネギーホールでのライヴ録音です。
10人編成となって少し人数が減っています。
ここでもザ・バーズの「霧の8マイル」を延々19分にわたって演奏しています。
このアルバムはカナダのプラチナ・レコードに輝きました。
大編成ブラス・ジャズロックです。この迫力がなんとも言えません。大音量で聴くのが一番です。
その後もリリー下アルバムはヒットしました。しかしメンバーチェンジも激しくなり、結局1974年のアルバム『Good Day』を最後に解散しました。
その後も再結成を何度も繰り返し、現在に至っています。
日本での人気はいまひとつでしたが、本国カナダでは根強い人気を誇るバンドでした。10枚のレコードがゴールドとプラチナ・レコードに認定されました。
個人的には同じブラス・ロックでもシカゴよりも気に入っていました。
スキップ・プロコップは2017年に亡くなっています。
LIGHTHOUSE LIVE 1972 "I JUST WANNA BE YOUR FRIEND"
LIGHTHOUSE LIVE 1972 "8 MILES HIGH"
Lighthouse - You and Me (live)
LIGHTHOUSE LIVE 1972 "ONE FINE MORNING"
それでは今日はこの辺で。