今日の「聴き比べ」はペギー葉山さんが歌って大ヒットした『学生時代』です。
先日聴き比べた『南国土佐を後にして』の次にリリースしたペギー葉山さんのヒット曲です。1964年です。
といっても、当時はこの曲の存在も知らず、中学生になってバス遠足でガイドさんが必ずこの歌を歌っていました。それで憶えていました。ペギーさんが歌っているのを観たのは随分後になってからだと思います。
この歌はペギーさんが通っていた青山学院高等部での思い出を平岡精二が作詞・作曲したものです。平岡さんはペギーさんの2年先輩です。「つたのからまるチャペル」「図書館」「キャンプファイアー」「テニスコート」など、中学生が聴いてもあこがれるような東京の学生生活が頭に浮かびました。作詞した平岡はタイトルを『大学時代』にしたかったようですがペギーさんは『学生時代』を主張して決着したようです。ペギーさんは実際に大学へは行っていませんでした。この詩のモデルはペギーさんです。発売当初はこの曲はシングルのB面でしたが、『学生時代』がヒットしだして逆にしたようです。
学生時代
作詞・作曲:平岡精二
つたのからまるチャペルで 祈りを捧げた日
夢多かりしあのころの 思い出をたどれば
なつかしい友の顔が ひとりひとり浮かぶ
重いカバンを抱えて通ったあの道
秋の日の図書館の ノートとインクのにおい
枯葉の散る窓辺 学生時代
賛美歌をうたいながら 清い死を夢みた
何のよそおいもせずに 口数も少なく
胸の中に秘めていた 恋へのあこがれは
いつもはかなくやぶれて一人書いた日記
本棚に目をやれば あのころ読んだ小説
過ぎし日よわたしの 学生時代
ローソクの灯に輝く 十字架をみつめて
白い指をくみながら うつむいていた友
その美しい横顔 姉のように慕い
いつまでも変らずにと 願った幸せ
なつかしい日々は帰らず
すばらしいあのころ 学生時代
映像の中身とは無関係です。
この曲を倍賞千恵子さんがカバーしています。いつ聴いても上手い。
抒情歌の歌手、芹洋子さんも歌いました。
中学時代の遠足、懐かしいです。
それでは今日はこの辺で。