Flying Skynyrdのブログ

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この人の、この1枚『サヴォイ・ブラウン(Savoy Brown)/ブルー・マター(Blue Matter)』

今日の「この人の、この1枚」は引き続きサヴォイ・ブラウン(Savoy Brown)です。彼らの3作目となる『ブルー・マター(Blue Matter)』です。

 

3作目は変則アルバムになりました。片面スタジオ、片面ライヴです。リリースは1969年でした。バンドはアメリカツアーを予定しており、このツアーに間に合わせるためにアルバムを急いで仕上げる必要がありました。そこで片面をライヴで行こうということになり、急遽1968年12月にライヴを行ったのです。この時、クリス・ユールデンが喉を傷めていたために、ライブ面はロンサム・デイヴがヴォーカルを執っています。

私はサヴォイ・ブラウンのレコード・ジャケットが好きなのですが、このジャケットも好きです。ちょっとボケてしまいましたが、よく見るとこの化け物の腕の下に『BLUE MATTER  SAVOY BROWN 』と書かれているのです。初めは気がつきませんでした。

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Side A  Studio

1.Train To Nowhere

2.Tolling Bells

3.She's Got A Ring In His Nose And A Ring On Her Hand

4.Vicksburg Blues

5.Don't Turn Me From Your Door

 

Side B  Live

1.May Be Wrong

2.Louisiana Blues

3.It Hurts Me Too

 

メンバーは

クリス・ユールデン(Chris Youlden ,vo,g,p)

ボブ・ホール(Bob Hall ,p)

キム・シモンズ(Kim Simmonds ,g,harmonica,p)

デイヴ・ぺヴァレット(Dave Peverett ,g,vo)

リヴァース・ジョーブ(Rivers Jobe ,b on A1,A2,A4)

ロジャー・アール(Roger Earl ,ds)

トニー・スティーヴンス(Tony Stevens ,b)

 

プロデュースはマイク・ヴァーノン(Mike Vernon)です。

途中、ベースがリヴァース・ジョーブからトニー・スティーヴンスに代わります。

 

A1、A2はキム・シモンズとクリス・ユールデンの共作。

A3はクリス・ユールデン。

A4はボブ・ホープとクリス・ユールデンの共作。

A5はジョン・リー・フッカー

B1はロンサム・デイヴ。

B2はマディ・ウォーターズ

B3はメルヴィン・ロンドン。

 

B面ライヴのロンサムのヴォーカルとキム・シモンズの掛け合いが素晴らしい。クリス・ユールデンのヴォーカルはもちろん素晴らしいですが、ロンサム・デイヴも負けていません。このアルバムは変則ですが、なかなかに素晴らしい出来です。いかにもブリティッシュ・ブルース・ロックです。

 

サヴォイ・ブラウンが初めてアメリカのチャートに顔をを出しました。182位でした。これをきっかけに彼らはアメリカでの人気が高まっていきます。

 

そしてこの年、もう1枚のアルバムをリリースします。それは次回ということで。

 

 


Savoy Brown Train To Nowhere


Tolling Bells


Don't Turn Me From Your Door


May Be Wrong (Live)


Louisiana Blues (Live)

 

それでは今日はこの辺で。