今日の「この人の、この1枚」は引き続きチッキン・シャック(ChickenShack)です。彼らの通算7枚目で初めてのライヴアルバム『さらばチッキン・シャック(Goodbye ChickenShack)』です。
前作後、再びメンバー全員が入れ替わりました。さすがにスタン・ウェブもこれ以上のバンド継続は無理と判断したのか、最後にライヴを行って解散を決断しました。
前作のリリースが1973年8月ですから、それからまもなく行われたライヴです。1973年10月26日、ブルネル大学での録音でした。
そしてこのアルバムがとりあえずのラストアルバムとなりました。しかし、不死鳥スタン・ウェブはまだ死んでいませんでした。
Side A
1.Intro (spoken)
2.Everyday I Have The Blues
3.Thrill Is Gone
4.Going Down
5.You Take Me Down
Side B
1.Webb's Boogie
2.You're Mean
3.Poor Boy
4.Webb's Guitar Shuffle
5.Tutti Frutti
メンバーは
スタン・ウェブ(Stan Webb ,g, vo)
ロブ・ハル(Rob Hull ,b)
アラン・パウエル(Alan Powell ,ds)
デイヴ・ウィルキンソン(Dave Wilkinson,p)
プロデュースはバリー・マレイ(Barry Murray)です。
お馴染みの曲が並びます。BBキング、ドン・ニックス、リトル・リチャードのカバーの他、オリジナルも思いっきりブルースしています。これで解散なんてもったいないと、当時は思ったものでした。
スタン・ウェブはこの後、なんとサヴォイ・ブラウンに参加します。その辺りはサヴォイ・ブラウンのところで書きました。しかし、1枚のアルバムを残して退団。その後、1977年頃チッキン・シャックを再結成します。といってもバンド名は『Stan Webb's Chicken Shack』だったり、スタン・ウェブの個人名だったり様々です。
その辺りのことは機会を改めて書きたいと思います。まだまだ書き足りませんが、とりあえず一旦終了します。
スタン・ウェブ、まだ74歳です。最近あまり名前を見かけなくなりました。どうしているのでしょう。フリートウッド・マックのピーター・グリーン、サヴォイ・ブラウンのキム・シモンズ、そしてチッキン・シャックのスタン・ウェブ、イギリスの3大ブルース・ロック・バンドのリード・ギタリストたちでした。イギリスのブルース・ロックが最高に盛り上がった時期の立役者たちでした。
CHICKEN SHACK - Everyday I Have The Blues (Goodbye CHICKEN SHACK)
CHICKEN SHACK - The Thrill Is Gone (Goodbye CHICKEN SHACK)
CHICKEN SHACK - Going Down (Goodbye CHICKEN SHACK)
CHICKEN SHACK - Webb’s Boogie (Goodbye CHICKEN SHACK)
それでは今日はこの辺で。