Flying Skynyrdのブログ

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この人の、この1枚『チッキン・シャック(Chicken Shack)/ 40ブルー・フィンガーズ』

今日の「この人の、この1枚」はチッキン・シャック(Chicken Shack)のファースト・アルバム『40ブルー・フィンガーズ(Forty Blue Fingers, Freshly Packed And Ready To Serve)』です。

 (現在はチキン・シャックと表記するのが通常ですが、当時の表記を使用します)

これまでフリートウッド・マック、サヴォイ・ブラウンと取り上げてきましたが、3大ブリティッシュ・ブルース・ロック・バンドの掉尾を飾るのはチッキン・シャック(Chicken Shack)です。

 

チッキン・シャックは1965年頃です。スタン・ウェブ(Stan Webb,g,vo)、アンディ・シルヴェスター(Andy Silvester ,b)、アラン・モーリー(Alan Morley,ds)によって結成されました。その後、ドラムスがアル・サイクス(Al Sykes)、ヒュージー・フリント(Hughie Flint)そして最終的にデイヴ・ビドウェル(Dave Bidwell,ds)に落ち着きました。こうしてチッキン・シャックはトリオ編成でスタートしました。

 

しかし、彼らは3人編成に行き詰まりを感じ、新たにキーボード奏者のクリスティン・パーフェクト(Christine Perfect,key)を迎えました。彼女は後にフリートウッド・マックジョン・マクヴィーと結婚します。

 

彼らはブルー・ホライズンの敏腕プロデューサー、マイク・ヴァーノン(MIke Vernon)がブルース・バンドを探していることを知り、さっそくオーディションを受け認められました。彼らはフレディ・キングのイギリス公演の前座などを務め腕を上げ、見事ブルー・ホライゾンと契約することができました。

 

そして1968年にファースト・アルバム『Forty Blue Fingers, Freshly Packed And Ready To Serve』をリリースしました。

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Side A

1.The Letter

2.Lonesome Whistle Blues

3.When the Train Comes Back

4.San-Ho-Zay

5.King of the World

 

Side B

1.See See Baby

2.First Time I Met the Blues

3.Webbed Feet

4.You Ain't No Good

5.What You Did Last Night

 

メンバーは

スタン・ウェブ(Stan Webb ,g, vo)

クリスティン・パーフェクト(Christine Perfect ,organ, vo, p)

アンディ・シルヴェスター(Andy Silvester ,b)

デヴィッド・ビドウェル(Dave Bidwell ,ds)

 

ホーン・セクションにジョニー・アーモンド(Jonny Almond,sax)が参加しています。

 

プロデュースはマイク・ヴァーノン(Mike Vernon)です。

 

A1はBBキング。

A2はルドルフ・トゥームス。フレディ・キングで有名。

A3、B4はクリスティン・パーフェクト。

A4、B1はフレディ・キングとソニー・トンプソン。

A5はジョン・リー・フッカー

B2はリトル・ブラザー・モンゴメリー

B3、B5はスタン・ウェブ。

 

10曲中6曲はカバー曲です。

完全なるブルース・アルバムです。カバー曲は当然ですが、オリジナルもブルースです。それもブリティッシュ・ブルースの臭いがプンプンです。スタン・ウェブのギターは申し分なしですが、ヴォーカルが若干弱いのが玉に瑕です。

このアルバムは全英で12位になりました。

 

翌年、セカンド・アルバムをリリースします。それは次回ということで。

 


Chicken Shack - The letter


CHICKEN SHACK - Lonesome Whistle Blues


Chicken Shack - When The Train Comes Back


What You Did Last Night-40 Blues Fingers-Chicken Shack(1968)

 

それでは今日はこの辺で。