今日の「この人の、この1枚」は引き続きサヴォイ・ブラウン(Savoy brown)です。彼らの11作目『ブギ・ブラザーズ(Boogie Brothers』です。
前作のリリース後、キム・シモンズはメンバーを一新します。
なんとチッキン・シャック(Chicken Shack)のリーダー、スタン・ウェブ(Stan Webb)、それにキーフ・ハートレー・バンド(Keef Hartley Band)そしてヘムロック(Hemlock)のミラー・アンダーソン(Miller Anderson)を加入させたのでした。これには驚きました。トリプル・リードギターの誕生です。
この時期、チッキン・シャックは一時期解散に至っていました。この後、再結成します。
そしてリズムセクションにはジミー・レヴァートン(Jimmy Leverton ,b)、エリック・ディロン(Eric Dillon ,ds)を起用しました。
1974年、その名も『ブギ・ブラザーズ(Boogie Brothers』をリリースします。
Side 1
1.Highway Blues
2.Me And The Preacher
3.My Love's Lying Down
4.You Don't Love Me
5.Always The Same
Side 2
1.Everybody Love A Drinking Man
2.Rock 'N' Roll Star
3.Boogie Brothers
4.Threegy Blues
メンバーは
キム・シモンズ(Kim Simmonds ,g,harmonica,vo)
スタン・ウェブ(Stan Webb,g,vo)
ミラー・アンダーソン(Miller Anderson ,g,vo)
ジミー・レヴァートン(Jimmy Leverton ,b)
エリック・ディロン(Eric Dillon ,ds)
プロデュースはハリー・シモンズ(Harry Simmonds)とサヴォイ・ブラウンです。
A1、B4がハリー・シモンズ。
A2、A5、B2、B3がミラー・アンダーソン。
A3がスタン・ウェブ。
A4がエラス・マクダニエル。
豪華な顔合わせとなり胸躍らせましたが、やはりバンドとしての一体感はありませんでした。それでも3人の個性は発揮されていたと思います。なかでもミラー・アンダーソンが頑張っていました。この人のためのアルバムのようでした。
ビルボードは101位でした。
このメンバーは当然のように1枚限りで終わりました。またしてもメンバーを一新して出直します。
ここまで11回にわたってサヴォイ・ブラウンを書いてきましたが、ここらで一旦休止します。バンドはこの後も半永久的に続きます。凄いの一言です。私もしつこく追いかけていたので、機会があれば続きを書きたいと思いますが、とりあえず終了します。
たった一人、バンドを支えてきたリーダーのキム・シモンズは現在72歳。まだまだ元気で、バンド以外にもソロアルバムまで出し続けています。どうなっているのでしょうか、まさに超人です。
Savoy Brown - My Love's Lying Down
それでは今日はこの辺で。