今日の「この人の、この1枚」は引き続きサヴォイ・ブラウン(Savoy brown)です。彼らの通算10作目のアルバム『ジャック・ザ・トード(Jack The Toad)』です。
前作のリリース後、ヴォーカルのデヴィッド・ウォーカーはフリートウッド・マック(Fleetwood Mac)に加入するためバンドを去りました。マックはダニー・カーワンを解雇したため、その代わりにデヴィッドとボブ・ウェストンを加入させたのです。
さらに、デヴィッド・ビドウェルが退団しました。そこでヴォーカルにジャッキー・リントン(Jackie Lynton ,vo)、ドラムスにかつて一時期加入した、ブラッドウィン・ピグにいたロン・バーグ(Ron Berg,ds)を起用しました。
そして1973年10枚目のアルバム『ジャック・ザ・トード(Jack The Toad)』がリリースされました。
Side A
1.Coming Down Your Way
2.Ride On Babe
3.Hold Your Fire
4.If I Want To
5.Endless Sleep
Side B
1.Casting My Spell
2.Just Cos' You Got The Blues Don't Mean You Gotta Sing
3.Some People
4.Jack The Toad
メンバーは
アンディ・パイル(Andy Pyle ,b)
ロン・バーグ(Ron Berg ds)
キム・シモンズ(Kim Simmonds ,g,harmonica)
ポール・レイモンド(Paul Raymond ,key,g)
ジャッキー・リントン(Jackie Lynton ,vo)
デイヴ・ビドウェル(Dave Bidwell ,ds on B4)
スタン・サルツマン(Stan Saltzman,sax)
プロデュースはバリー・マレイ(Barry Murray)です。
A1、A4、B2、B4がジャッキー・リントンです。
A2がキム・シモンズ。
A3がポール・レイモンド。
A5はジョディ・レイノルズ。
B1がアルヴィン・ジョンソン。
B3はメンバー全員。
ジャッキー・リントンの曲が4曲もあります。彼のヴォーカルはこれまでのサヴォイ・ブラウンのイメージをガラリと変えています。かなりアメリカナイズされたロックになりました。それでもビルボードの84位を記録しました。
個人的にはこのメンバーは長続きしないだろうなと直感しました。
そして果たしてその通りになりました。
キム・シモンズは奇想天外な作戦に出ました。それは次回に回します。
Savoy Brown - Coming Down Your Way
それでは今日はこの辺で。