Flying Skynyrdのブログ

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聴き比べ  竹内まりやの『駅』

今日の「聴き比べ」は竹内まりや『駅』です。

私にとってこれほど胸が痛む歌は他にはなかなかありません。初めて聴いた時から引き付けられました。思わずシングル盤を買ってしまったほどです。

竹内まりやについてはデビューしたころ、『不思議なピーチパイ』などを歌っていて元気のいい歌手が出てきたな、という印象でしたが、その後はしばらく見かけませんでした。それもそのはず、山下達郎と結婚して第一線を退いていました。しかし、その一方、家事の傍らソングライターとして活動を始めていました。薬師丸ひろ子岡田有希子中山美穂などに楽曲を提供しヒット曲も出していました。

 

この『駅」も当初は中森明菜のために書いた曲でした。それまでは彼女の曲は明るめの曲が多かったのですが、この曲はマイナーなバラードでした。夫の山下達郎はこの曲の中森バージョンのアレンジが気に入らず、竹内本人に歌ってみろと勧めて、自らアレンジしてレコーディングしました。これがヒットしてこの曲は広く知れ渡りました。アルバムは『Request』に収録されました。

 

竹内まりや自身の体験からこの歌詩が浮かんだのかどうかは知りませんが、切なくて胸が痛むような歌詞がメロディにどんぴしゃりはまっており、情景が手に取るように浮かんできます。

 

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作詞:竹内まりや

作曲:竹内まりや

 

見覚えのある レインコート

黄昏の駅で 胸が震えた

はやい足どり まぎれもなく

昔愛してた あの人なのね

懐かしさの一歩手前で

こみあげる 苦い思い出に

言葉がとても 見つからないわ

あなたがいなくても こうして

元気で暮らしていることを

さり気なく 告げたかったのに…

 

二年の時が 変えたものは

彼のまなざしと 私のこの髪

それぞれに待つ人のもとへ

戻ってゆくのね 気づきもせずに

ひとつ隣の車輌に乗り

うつむく横顔 見ていたら

思わず涙 あふれてきそう

今になって あなたの気持ち

初めてわかるの 痛いほど

私だけ 愛してたことも

 

ラッシュの人波にのまれて

消えてゆく 後ろ姿が

やけに哀しく 心に残る

改札口を出る頃には

雨もやみかけた この街に

ありふれた夜が やって来る

 

 


竹内まりや 駅

 

中森明菜バージョン。 う~ん。


駅------オリジナル歌手:中森明菜 中文歌詞

 

布施明です。男が歌うともっと切ない。


駅 / 布施明

 

水森かおりです。

www.youtube.com

 

ジェニファーです。


駅 / ジェニファー

 

 

岩崎宏美です。ピアノは大江千里


駅 with 大江千里 (ピアノ)

 

lynyrdburitto.hatenablog.com

いろいろ聴きましたが、やはりまりやさんですね。哀しくなりました。

 

それでは今日はこの辺で。