またしてもショッキングなニュースが入ってきました。ゲイリー・ブルッカー(Gary Brooker)が亡くなったのです。76歳でした。ショックで言葉も出ません。
今日、私のブログの「プロコル・ハルム」関連記事のアクセス数が異常に多かったのはこういうことだったのですね。
彼は私の音楽の歴史を彩ったバンド、プロコル・ハルム(Procol Harum)の創始者であり、最後までリーダーであり続けた男でした。
『青い影』から始まって『月の光』『ソルティー・ドッグ』へと次から次へと名盤・名曲を発表し続けました。「クラシックとロックの融合」などと言われましたが、それだけではない、ロック・スピリッツ溢れるバンドでした。ゲイリーのヴォーカルとキーボードも忘れられません。バンドとしてのラスト・アルバムは2017年でした。その間、ソロアルバムも3枚リリースしました。ブリティッシュ・ロック界のみならずロックの隆盛に大いに貢献したバンドであり、「サムソンのように強い」男でした。
心よりご冥福をお祈りします。合掌。
今日は追悼の意味を込めてファースト・アルバムからラスト・アルバムまで聴くことにしましょう。
さて、今日の「この人の、この1枚」はB.B.キング(B.B.KIng)の『Live At The Regal 』です。
数あるB.B.キングのアルバムの中で、これ1枚、と言われたらこれを選ぶでしょう。私が最初に出会ったB.B.キングのアルバムだということもありますが、長いキャリアの中で一番脂が乗りきっていた頃の初めてのライヴ・アルバムで、そのエネルギッシュなことと言ったら筆舌に尽くしがたいです。これでブルースに嵌りました。
B.B.キングのキャリアについては今更書くこともありませんが、簡単に概略だけを書きます。
1925年ミシシッピ州イッタベーナ生まれ。18歳の頃にはテネシー州メンフィスに引っ越します。この頃、従兄のブッカ・ホワイトにギターを教わります。
1949年にブレット・レコードに4曲の吹込みをします。続いてモダーン・レコードからのシングル「3 O'clock Blues」が大ヒット。これ以降数々のヒット曲を生み出します。「Rock Me Baby」などロックのスタンダードも数多くありました。
そして1965年に初めてのライヴアルバムをリリースします。録音は1964年、シカゴのリーガル・シアターでのライヴです。
A1 Every Day I Have The Blues
A2 Sweet Little Angel
A3 It's My Own Fault
A4 How Blue Can You Get
A5 Please Love Me
B1 You Upset Me Baby
B2 Worry, Worry
B3 Woke Up This Mornin'
B4 You Done Lost Your Good Thing Now
B5 Help The Poor
メンバーは
B.B. King – guitar, vocals
Leo Lauchie – bass
Duke Jethro – piano
Sonny Freeman – drums
Bobby Forte, Johnny Board – tenor saxophone
Kenny "Kenneth" Sands – trumpet
Every Day I Have The Blues - Live at the Regal
Sweet Little Angel - Live At The Regal
Worry, Worry - Live at the Regal
You Done Lost Your Good Thing Now - Live at the Regal
それでは今日はこの辺で。