今日の「この人の、この1枚」はクライマックス・ブルース・バンド(Climax Blues Band)のファースト・アルバム『The Climax Chicago Blues Band』です。
このバンドも『ブルースロックの名手たち』で書き足りなかったバンドです。
元々のバンド名は『The Climax Chicago Blues Band』(以下、クライマックス)といいました。ファースト・アルバムはこの旧バンド名、セカンドは新バンド名、そしてサード・アルバムはまた旧バンド名、そして4枚目以降は新バンド名と、なかなか込み入っています。これはアメリカのバンド、「シカゴ」と混同する恐れがあるのでその名前は使わないようにとの注意があったようです。おぼろげな記憶ですが。
このバンドは途中まではブルース・ロックを主体に活動していましたが、ある時期からロック、それもポップなロックへと移行していきます。アメリカでの人気が高まりました。ということで、ブルースの臭いが消える前まで辺りを書いてみようと思います。
クライマックスは1968年にイギリス。スタッフォードで結成されました。メンバーは
コリン・クーパー(Colin Cooper, vo, harmonica)
ピート・ヘイコック(Peter Haycock ,g, vo)
デレク・ホルト(Derek Holt ,g, organ, b)
アーサー・ウッド(Arthur Wood ,key)
リチャード・ジョーンズ(Richard Jones ,b)
ジョージ・ニューサム(George Newsome ,ds)
の6人でした。
中心メンバーのコリン・クーパーとピート・ヘイコックはゴスペル・トゥルースというバンドで一緒に活動していました。そこにはアーサー・ウッドもジョージ・ミューサムもいました。
1968年、彼らはバンド名を『The Climax Chicago Blues Band』にして活動をじゃじめました。そして1969年にファースト・アルバム『The Climax Chicago Blues Band』でデビューを飾りました。
日本盤のタイトルは『シカゴ・ブルースへの接近』でした。
Side A
1.Mean Old World
2.Insurance
3.Going Down This Road
4.You've Been Drinking
5.Don't Start Me Talkin'
6.Wee Baby Blues
Side B
1.Twenty Past One
2.A Stranger In Your Town
3.How Many More Years
4.Looking For My Baby
5.And Lonely
6.The Entertainer
メンバーは
コリン・クーパー(Colin Cooper, vo, harmonica)
ピート・ヘイコック(Peter Haycock ,g, vo)
デレク・ホルト(Derek Holt ,g, organ, b)
アーサー・ウッド(Arthur Wood ,key)
リチャード・ジョーンズ(Richard Jones ,b)
ジョージ・ニューサム(George Newsome ,ds)
プロデュースはクリス・トーマス(Chris Thomas)です。
A1はビッグ・ビル・ブルーンジー。
A2はチャーリー・シングルトン。
A3、A4、B1、B4、B5はバンド・オリジナル。
A5はサニー・ボーイ・ウィリアムソン。
B2はコリン・クーパー。
B3はチェスター・バーネット。
B6はスコット・ジョプリン。
全曲コテコテのブルースロックです。気持ちがいいくらいです。特にB5のスロー・ブルースはたまりません。この1曲でクライマックスのファンになりました。
この年、バンド名を変えてセカンド・アルバムをリリースします。ちょっと趣が変わりました。その辺りは次回ということで。
The Climax Chicago Blues Band - Mean Old World
The Climax Chicago Blues Band - Twenty Past One
The Climax Chicago Blues Band - And Lonely
それでは今日はこの辺で。