今日の「この人の、この1枚』はO.V.ライト(O.V. Wright)の『Into Something (Can't Shake Loose)』です。
O.V.ライトは1939年、テネシー州レノ生まれのサザン・ソウル・シンガーです。
幼いころから教会で歌い始め、高校生のころにはゴスペル・グループ、サンセット・トラヴェラーズのリード・シンガーとして参加しました。
1964年、ゴールド・ワックス・レコードから最初のシングル「That's How Strong My Love Is」をレコーディングします。この曲がローカルヒット、オーティス・レディングもカバーしたことで有名になりました。
その後はバック・ビート・レコードと契約し5枚のアルバムと19枚のシングルをリリースします。特に1971年からプロデューサーにウィリー・ミッチェルを起用して、彼の実力が開花しました。
しかし、70年代半ばライトは麻薬犯罪で投獄されました。その後カムバックして、1977年に発表したのがハイ・レコードからの『Into Something (Can't Shake Loose)』です。
アメリカでの絶大なる評価にもかかわらず、日本ではそれまで彼のアルバムは発売されていませんでした。このアルバムが日本デビュー盤です。その後、バック・ビート時代のアルバムが続々発売されました。
1979年には日本公演も行いましたが、1980年、心臓病で亡くなりました。41歳でした。
Into Something (Can't Shake Loose)
Side A
1.Into Something (Can't Shake Loose)
2.I Feel Love Growin'
3.Precious Precious
4.The Time We Have
5.You Gotta Have Love
Side B
1.Trying To Live My Life
2.Medley
God Blessed Our Love
When A Man Loves A Woman
That's How Strong My Love Is
メンバーは
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Bass – Leroy Hodges
Drums – Howard Grimes
Guitar – Teenie Hodges, Michael Toles
Horns – The Memphis Horns
Organ – Charles Hodges
Piano – Archie Turner, James Brown
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Producer – Willie Mitchell
B面のバラード3曲のメドレーは圧巻です。
それでは今日はこの辺で。