今日の「この人の、この1枚」はサム&デイヴ(Sam & Dave)の『ベスト・オブ(The Best of Sam & Dave)』です。
アメリカ最高峰のソウル・デュオ、サム&デイヴです。
テナーは"サム”サミュエル・デヴィッド・ムーア(Samuel David Moore)、バリトンは”デイブ”デヴィッド・プレイター(David Prater)。
サムは1935年、フロリダ州マイアミ、デイヴは1937年、ジョージア州オシラの生まれです。
二人とも小さいころからゴスペルを歌っていました。二人が出会ったのは1961年、マイアミの小さなクラブでした。彼らはこのクラブで歌うようになりました。そんな彼らをスティーヴ・アライモが見出し、1962年にルーレット・レコードからデビューしました。その後、マリーン・レコードに移籍しましたが芽が出ませんでした。
彼らの名が知られるようになったのは1965年にスタック・レコードに移籍してからでした。1966年にリリースした「ホールド・オン(Hold On! I'm A Comin' )」が大ヒットしたのです。ビルボードのR&B部門で1位、年間最優秀R&Bシングルに選ばれたのです。翌年には最大のヒット「ソウル・マン(Soul Man)」が発売されました。その年のグラミー賞まで受賞しました。アルバム『ソウル・メン(Soul Men)』もリリースされ彼らの人気は絶頂期を迎えました。
1967年、それまで配給権を委託していたアトランティックがワーナー・ブラザーズに買収されたことにより、スタックスが所有していた音源がアトランティックへ移ってしまったのです。このことでサム& デイヴもアトランティックへ移籍することになりました。移籍後もレコードは出しますが、かつての勢いはなくなってきました。そして1970年にデュオは解散しました。二人はソロに転向しますが、1971年に再結成しました。しかし、かつての売上げとは程遠いものでした。
このアルバムはそんな彼らの全盛期の曲を集めたものです。オリジナル盤は1969年のリリースです。日本では1975年の発売でした。
彼らはロック界にも大きな影響を与えました。トム・ぺティ、エルヴィス・コステロ、スティーヴ・ウィンウッド、ブルース・ブラザーズなど多くのミュージシャンが影響を受けています。
The Best Of Sam & Dave
Side A
1.Hold On, I'm Comin'
2.When Something Is Wrong With My Baby
3.You Don't Know Like I Know
4.May I Baby
5.Soul Man
6.Soothe Me
7.I Thank You
Side B
1.I Take What I Want
2.Wrap It Up
3.You Don't Know What You Mean To Me
4.Small Portion Of Your Love
5.You Got Me Hummin'
6.Can't You Find Another Way (Of Doing It)
7.Said I Wasn't Gonna Tell Nobody
それでは今日はこの辺で。