Flying Skynyrdのブログ

映画や音楽、本についての雑文

涙雨か? 一周忌

全く個人的な話で恐縮です。

昨日は冷たい雨の中、一周忌の法要に行ってきました。亡くなったのは私の一つ年上の従兄とその母親、つまり私にとっての叔母です。

 

昨年の2月、亡くなった従兄が「ちょっと腸の具合が悪いので入院することになった」と言って入院しました。膀胱癌の罹患者なので今回も心配していました。近々飲む約束をしていたので突然の入院で驚きました。

 

そして3月に腸の手術をしたと連絡があり、しばらく入院するとのことでした。それが最後の連絡でした。4月に入って亡くなったとの連絡が入りました。呆気にとられました。何かの間違いではと。しかし現実でした。コロナ禍の中見舞も出来ませんでした。病名は大腸癌でした。しかし、手術後1ヶ月で亡くなる癌なんてあるのでしょうか。私は医療ミスを疑ったくらいでした。

 

彼は膀胱癌の時もそうでしたが、我慢に我慢して病院に行くのが遅れて膀胱全摘になってしまったように、今回も末期になるまで我慢してしまったのかもしれません。多分病院に行くのが怖かったのでしょう。そういう一面がありました。私も似ています。!

 

この間、従兄の母親、叔母は運悪く肺炎で入院中だったのです。こちらもコロナ禍でなかなか見舞いは出来ず、まして高齢なので心配はかけたくないとの配慮から家族は従兄の入院を伏せていました。

 

しかし、従兄が亡くなってしまったので、いつまでも伏せておくわけにもいかず、とうとうその死を告げました。すると叔母は気丈に応えたそうです。しかし、その後間もなく亡くなりました。気力が尽きたのでしょう。一時はかなりの回復を見せたのですが、息子の死は生きる気力を奪ったのでしょう。

 

亡くなった従兄は従兄弟連中の中でも一番歳が近く幼い頃から親しくしていました。音楽のことなども彼から受けた影響が大きかったのです。楽しかった想い出がたくさんありました。酒もたくさん飲み交わしました。実の兄のように思っていました。叔母にも沢山可愛がってもらい、私は迷惑ばかりかけていました。

 

彼にとってのせめてもの救いは亡くなる直前に初孫が生まれ、その写真をベッドの上で見れたことでしょう。それでも息子に先立たれた叔母の気持ちを思うとなんとも計り知れない気持ちで一杯でした。

 

そして、1年近く経過してようやく自分の気持ちにも整理が付き始めた時の母子の一周忌でした。当日は生憎の雨でした。それまでのポカポカ陽気が嘘のように寒い1日でした。そして今日も嘘のように晴れ渡りました。昨日はまさに母子の涙雨だったのでしょうか?

 

そして、間もなく母の13回忌です。

 

それでは今日はこの辺で。