Flying Skynyrdのブログ

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聴き比べ 村下孝蔵の『踊り子』

今日の「聴き比べ」は村下孝蔵『踊り子』です。

 

村下孝蔵と言えば『初恋』の大ヒットで知られるシンガーソングライターですが、その生涯は短いものでした。1999年、僅か46歳の若さでこの世を去りました。

村下は熊本県水俣市の映画観などを経営する両親の間に生まれました。小学校の頃からザ・ベンチャーズ加山雄三に憧れ、エレキギターを習得しました。

高校卒業後は広島に移り住み、エレキからフォーク・ギターに持ち替え楽曲の作り始め、自主製作盤を作るほどにのめり込みました。

1979年にはCBSソニーのオーディションに応募し、グランプリを獲得、プロの道が開けました。ただ、時代は既にフォークからシティ・ポップの時代に変わっていました。村下の楽曲は日本的なメロディーを持ったものが多く、また容姿も地味だったため、時代にそぐわないのではないのかとの懸念もありました。

 

ところが1983年にリリースした『初恋』がオリコンの3位を記録する大ヒットになりました。この大ヒットで全国キャンペーンなどで極めて多忙になり、結果肝炎を患い、テレビ出演などもほとんどありませんでした。その後も『踊り子』などのヒット曲は出ましたが、やはり時代の流れには勝てず、次第にアルバムの売上げも落ち込み、1999年、リハーサル中に突然具合が悪くなり、昏睡状態に陥りました。脳内出血でした。4日後に亡くなりました。

 

村下孝蔵の曲は基本ラブソングです。この『踊り子』もラブソングです。彼の作るメロディーはどこか懐かしさがあり、歌詞もちょっと古風な感じのする、しかしそれが逆に同じ時代を生きた人間にはたまらないのです。そして曲に似合った彼の澄んだ声が曲にぴったり合うのです。この曲は『初恋』と並んで彼のベストの中の1曲だと思います。

 

 

踊り子

作詞:村下孝蔵

作曲:村下孝蔵

 

答えを出さずに いつまでも暮らせない

バス通り裏の路地 行き止まりの恋だから

何処かに行きたい 林檎の花が咲いている

暖かい所なら 何処へでも行く

 

つまさきで立ったまま 君を愛してきた

南向きの窓から 見ていた空が

踊り出す くるくると 軽いめまいの後

写真をばらまいたように 心が乱れる

 

表紙のとれてる愛だから かくしあい

ボロボロの台詞(セリフ)だけ 語り合う日々が続き

坂道を駆ける子供達のようだった

倒れそうなまま二人 走っていたね

 

つまさきで立ったまま 僕を愛してきた

狭い舞台の上で ふらつく踊り子

愛してる 愛せない 言葉をかえながら

かけひきだけの愛は 見えなくなってゆく

 

つまさきで立ったまま 二人愛してきた

狭い舞台の上で ふらつく踊り子

若すぎたそれだけが すべての答えだと

涙をこらえたまま つまさき立ちの恋

 

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生前の姿

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中森明菜がカバーしました。

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それでは今日はこの辺で。