先日のキネ旬シアターは『犬と戦争 ウクライナで私が見たこと』でした。
監督:山田あかね
ナレーション:東出昌大
製作:2025年 日本
戦禍のウクライナで動物の命を守るために奔走する人々を3年間にわたって山田あかね監督が追い続けたドキュメンタリーです。
ウクライナ侵攻が始まった2022年2月24日以来、日本のテレビ画面ではロシアによる爆撃の状況を毎日のように映し出していました。そこには破壊された建物や避難した市民の状況が中心でした。それは当然のことですが、その陰では数えきれないくらい動物たちが死に、あるいは置き去りにされていたのです。
そんな動物たちを一匹でも多く助けようとする人たちがいたのです。危険を省みず戦場に入って泣き叫ぶ犬たちを救いだします。犬たちもそれを待っていたかのように駆け寄ってきます。お腹を減らし餓死する寸前に助け出される犬たち。人間不振に陥った犬たち。それでも彼らを残さず助け出す彼らの姿に頭が下がります。
一刻も早い停戦を望みますが、トランプの仲介による停戦に大きな期待は出来ません。ウクライナに不利な停戦にならないかと心配です。ウクライナで活動したイギリスの旧軍人は現在ガザで同じように動物保護の活動をしています。彼は戦争により精神を病み引きこもりになってしまったのです。その彼を救ったのが犬だったのです。犬を飼った日から彼に笑顔が戻り、その恩返しに活動を始めたのです
犬たちの恐怖に怯える目、寂しさで悲しげな目、嬉しさをいっぱいにあらわす目が忘れられません。
ウクライナとガザに一日も早い平和を!
それでは今日はこの辺で。