2000年に北アイルランドで結成された『ジ・アンサー』はまさに70年代のブリティッシュハードロックを継承しつつ、ブリティッシュロック界に新たな可能性を見出した気鋭のバンドです。
メンバーは以下の通りです。
コーマック・ニーソン(Cormac Neeson,vo)
ポール・メイハン(Paul Mahon,g)
ミッキー・ウォータース(Micky Waters,b)
ジェイムス・ヒートレー(James Heatrey,ds)
彼らは地元でのライブ活動が認められ、2004年に送ったデモテープが大物プロデューサーの目にとまり、アルバート・プロダクションと契約。このプロダクションはAC/DCなども扱っているところです。
そして2005年にシングルデビュー、2006年にファーストアルバム『Rise』でアルバムデビューを飾ります。
ツェッペリンを思わせるオープニング。それでも古臭いかというとそんなことはなく、現代風のアレンジがなされており、これぞブリティッシュハードの神髄です。2曲目、3曲目と続々ハードロックの洪水です。そしてお決まりのように、軽快なロックナンバーが続きます。コーマックのヴォーカルとポール・メイハンのギターが絡み合って、70年代のロックを彷彿とさせます。続いてはブルースナンバー。何故か古臭さは感じません。新しいブルースの解釈でしょうか。9曲目の「Leavin' Today」もツェッペリンを思わせる曲。「Preachin'」はポールのスライドギターによるブルースナンバー。王道です。本編ラストは静に始まるバラードナンバー。次第に盛り上がり、ラストを飾るにふさわしくドラマティック仕立てになっています。日本盤には3曲のボーナストラックが付いています。
このアルバム、今ではBOOK OFFで100円放出品で売られています。悲しい。
2009年にはセカンドアルバム『Everyday Demons』をリリースします。
セカンドはさらにバージョンアップ。どうしてもツェッペリンやホワイトスネイク、AC/DCなどを思い浮かべてしまいますが、それはそれでまた楽しめます。ファースト以上にガンガン攻めてきます。ラストの2曲にバラードとブルースを配しています。
2011年にはサードアルバム『Revival』をリリースします。
ジ・アンサーは失速することなく、突き進みます。このアルバム、一部では不評を買っていますが、私にとってはそんなことはありません。愚直にハードロックロールをやっていて気持ちいいくらいです。
この頃はAC/DCのツアーにも帯同して油が乗り切っている感じです。
2013年、4枚目のアルバム『New Horizon』をリリースします。
あくまでもハードロック路線を突き進みます。頭が下がります。昨今このようなバンドは珍しいのではないでしょうか。1~3曲目まで突っ走ります。4曲目の「Speak Now」はミドルテンポのヘヴィなハードロックナンバーです。そして、続いてはロックンロール。そしてバラードへと入ります。心憎いです。そして再びヘヴィなロックナンバーで押しまくります。
それにしてもこのジャケットは何なのでしょうか。
2015年に最新アルバム『Raise a Little Hell』をリリースしますが、残念ながら未購入です。早く購入したいところですが、他の候補も目白押しでなかなか手が回りません。レコード漁りに行ったときに見つかればいいのですが。
きっと期待を裏切らない出来になっていることでしょう。
このようなバンドがずっと活躍してくれると嬉しいですね。
それでは今日はこの辺で。