今日の「聴き比べ」は日本に大エレキブームをもたらしたベンチャーズ(The Ventures)が日本に残した歌謡曲のうち、私の好みの曲をベンチャーズの演奏と日本人歌手の歌唱を並べてみたいと思います。
ベンチャーズはいわずと知れたアメリカのインストゥルメンタル・エレキバンドです。1959年にドン・ウィルソン(Don Wilson)とボブ・ボーグル(Bob Bogle)によって結成されました。メンバー・チェンジを繰り返しながらもまだ活動中です。
「パイプライン」「ダイヤモンドヘッド」「十番街の殺人」などヒット曲も多数です。テケテケテケのギターで一世を風靡しました。
その彼らは日本でも1965年の2度目の来日で火が付きました。そして寺内タケシや加山雄三によってエレキブームがやってきました。彼らは日本に馴染み、日本で多くの曲を作りました。それに日本人が詩をつけて歌謡曲になりました。
まずヒットしたのが1966年の『二人の銀座』です。英語のタイトルは『Ginza Night』です。B面はバーズの「霧の8マイル」ですから驚きです。歌ったのは日活のスター、山内 賢と和泉雅子でした。作詞は永 六輔です。
ベンチャーズThe Ventures/二人の銀座Ginza Lights (1966年)
この曲は映画化もされました。その映像もあります。和泉雅子さんがかわいい。山内賢さんは亡くなりました。
次は1967年の『北国の青い空』です。英語のタイトルは『Hokkaido Skies』です。歌ったのは奥村チヨです。作詞は橋本 淳です。永遠の名曲です。
ベンチャーズThe Ventures/北国の青い空Hokkaido Skies (1967年)
そして1970年の『京都の恋』です。英語タイトルは『KYOTO DOLL』です。歌ったのは渚ゆう子です。オリコン連続8週1位の大ヒットでした。
ベンチャーズThe Ventures/京都の恋Kyoto Doll (1970年)
この他、欧陽菲菲の『雨の御堂筋』や渚ゆう子の『京都慕情』などのヒット曲もありました。
ベンチャーズのドン・ウィルソン、現在86歳。さすがにツアーは引退したようですが、まだまだ頑張っています。凄いの一言です。ボブ・ボーグルは2009年に亡くなっています。75歳でした。
懐かしのエレキサウンドでした。
それでは今日はこの辺で。