Flying Skynyrdのブログ

映画や音楽、本についての雑文

この人の、この1枚『ボズ・スキャッグス(Boz Scaggs)/マイ・タイム(My Time)』

今日の「この人の、この1枚」は引き続きボズ・スキャッグス(Boz Scaggs)です。通算5作目、実質4枚目のアルバム『マイ・タイム(My Time)』です。

 

極めて不評だった前作の翌年、起死回生を狙ってリリースされたのが『マイ・タイム(My Time)』です。

このアルバムは録音場所が2か所に別れ、それぞれレコーディング・メンバーが違っています。

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Side A

1.Dinah Flo

2.Slowly In The West

3.Full-Lock Power Slide

4.Old Time Lovin'

5.Might Have To Try

 

Side B

1.Hello My Lover

2.Freedom For The Stallion

3.He's A Fool For You

4.We're Gonna Roll

5.My Time

  

Tracks 1, 2, 5, 6, 8 & 10

メンバーは

Boz Scaggs – vocals, electric guitar

Pete Carr – electric guitar

Jimmy Johnson – electric guitar

Eddie Hinton – acoustic guitar

Barry Beckett – acoustic piano

Clayton Ivey – organ, keyboards

David Hood – bass guitar

Roger Hawkins – drums

Charles Chalmers – saxophone, backing vocals 

Horns performed by Muscle Shoals Horns

 

プロデュースはボズ・スキャッグスです。

録音場所はマッスル・ショールズ・スタジオです。

 

Tracks 3, 4, 7 & 9

メンバーは

Boz Scaggs – vocals, electric guitar

Joachim Young – keyboards

David Brown – bass guitar

George Rains – drums

 

プロデュースはロイ・ヘイリー(Roy Halee)ボズ・スキャッグスです。

 

A2はデヴィッド・ブラウンの曲。

A4はアル・グリーンの曲。

B1とB2はアラン・トゥーサンの曲。

 

マッスル・ショールズでの録音はアルバムBoz Scaggsの再現を狙ったのかもしれません。随所にその後のボズ・スキャッグスを思わせるAOR的な雰囲気が漂います。

 

しかし、このアルバムはビルボード138位にとどまりました。起死回生とまではいきませんでした。ちなみにこのアルバムが日本でのデビューアルバムとなりました。なぜでしょう。

 

約2年のブランクを置いて、浮上のきっかけとなるアルバムがリリースされます。それは次回ということにします。

 


1972_489 - Boz Scaggs - Dinah Flo - (45)


Might Have To Cry - Boz Scaggs


"My Time" from the album of the same name by Boz Scaggs

 

それでは今日はこの辺で。

この人の、この1枚『ストーリーヴィル(Storyville)/A Piece Of Your Soul』

今日の「この人の、この1枚」はストーリーヴィル(Storyville)『A Piece Of Your Soul』です。

 

以前、スティーヴィー・レイ・ヴォーン(Stevie Ray Vaughan)のバック・バンド、ダブル・トラブル(Double Trouble)のことを書きました。

今回はそのダブル・トラブルのクリス・レイトン(Chris Layton)トミー・シャーノン(Tommy Shannon)チャーリー・セクストン(Carlie Sexton)アーク・エンジェルス(Arc Angels)を辞めた後、1993年に結成したストーリーヴィルのアルバムです。

 

ストーリーヴィルはデヴィッド・グリサム(David Grissom,g)、それにマーヴェリクス(The Marverics)ジョー・エリー(Joe Ely)らと活動していたデヴィッド・リー・ホルト(David Lee Holt,g)、そしてクレイグ・ロスに変わって加入したマルフォード・ミリガン(Malford Milligan,vo)のメンバー構成でした。

 

アルバム『A Piece Of Your Soul』は1996年にリリースされた、正確には彼らのセカンド・アルバムですが、メジャーからのデビューアルバムです。

 

01.Bitter Rain

02.Good Day For The Blues

03.Blindside

04.Don't Make Me Cry

05.What Passes For Love

06.Solid Ground

07.A PIece Of Your Soul

08.Cynical

09.Luck Runs Out

10.Can't Go There Any More

11.Share That Smile

 

メンバーは

Bass – Tommy Shannon

Drums, Percussion - Chris Layton

Guitar, Backing Vocals - David Grissom,  

Guitar, Backing Vocals - David Holt

Vocals - Malford Milligan

 

プロデュースは David Z.です。

 

南部のブルースンソウルと言った感じの軽めロックです。悪くはありません。好みの問題でしょうが、マルフォード・ミリガンのヴォーカルが若干食い足りません。

 

ストーリーヴィルはこの後、1998年に『Dog Years』をリリースして一旦解散します。このアルバムではボニー・レイットやドン・ウォズが参加しています。

 

ダブル・トラブルはこの後、以前紹介したオリジナル・アルバムを発表します。

 

ストーリーヴィルは2006年になっ再結成しライヴアルバムを発表しました。

 

 


Storyville_Bitter Rain.wmv


Storyville - Blind Side


What Passes For Love Studio by Storyville


Storyville ~ Share That Smile

 

それでは今日はこの辺で。

聴き比べ  『ターン!ターン!ターン!(Turn ! Turn ! Turn !)』

今日の「聴き比べ」は『ターン!ターン!ターン!(Turn ! Turn ! Turn !)』です。

 

この曲はザ・バーズ(The Byrds)が1965年に「ミスター・タンブリンマン」に続くシングルとして全米1位となる大ヒットとなりましたが、元はピート・シーガー(Pete Seeger)が1959年に作った曲です。

 

Turn! Turn! Turn!

By  Pete Seeger

  

To Everything (Turn, Turn, Turn)

There is a season (Turn, Turn, Turn)

And a time for every purpose, under Heaven

 

A time to be born, a time to die

A time to plant, a time to reap

A time to kill, a time to heal

A time to laugh, a time to weep

 

To Everything (Turn, Turn, Turn)

There is a season (Turn, Turn, Turn)

And a time for every purpose, under Heaven

 

A time to build up, a time to break down

A time to dance, a time to mourn

A time to cast away stones, a time to gather stones together

 

To Everything (Turn, Turn, Turn)

There is a season (Turn, Turn, Turn)

And a time for every purpose, under Heaven

 

A time of love, a time of hate

A time of war, a time of peace

A time you may embrace, a time to refrain from embracing

 

To Everything (Turn, Turn, Turn)

There is a season (Turn, Turn, Turn)

And a time for every purpose, under Heaven

 

A time to gain, a time to lose

A time to rend, a time to sew

A time to love, a time to hate

A time for peace, I swear it's not too late

 

この曲を最初にリリースしたのはフォーク・グループのLimelitersというグループでした。1962年です。タイトルは『To Everything There Is A Season』でした。


Limeliters - Turn! Turn! Turn! (To Everything There Is A Season) - 1962 1st recorded hit

 

すぐ後に本家のピート・シーガーがリリースしました。アルバムThe Bitter And The Sweet』です。


Turn Turn Turn - sings young Pete Seeger

 

次に、1963年にジュディ・コリンズ(Judy Collins)がアルバム『ジディ・コリンズ3』でカバーしました。タイトルは『Turn, Turn, Turn! / To Everything There Is a Season』でした。この時、後にバーズを結成するロジャー・マッギン(Roger McGuinn)がレコーディングに参加していました。


Turn, Turn, Turn! / To Everything There Is a Season

 

ここまではいわゆるフォーク・ソングでした。1965年にバーズのロジャー・マッギンがアレンジを施し、見事なフォーク・ロックに仕上げました。アルバム『Turn ! Turn ! Turn !』です。この時のタイトルは『Turn! Turn! Turn! (To Everything There Is A Season)』でした。


The Byrds - Turn! Turn! Turn! (To Everything There Is A Season) (Audio)

 

『悲しき天使』のメリー・ホプキン(Mary Hopkin)もカバーしました。『悲しき天使』のB面でした。

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Mary Hopkin Turn Turn Turn

 

1984年にはカントリーのヴァーン・ゴスディン(Vern Gosdin)がカバーしました。ロジャー・マッギンとのデュエットです。


Turn, Turn, Turn (To Everything There Is a Season) (feat. Roger McGuinn)

 

ドリー・パートン(Dolly Parton)もカバーしました。1984年のアルバム『The Great pretender』です。

 

それでは今日はこの辺で。

 

映画『聖なる犯罪者』を観る

先日のキネ旬シアターは『聖なる犯罪者』でした。

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監督:ヤン・コマサ

主演:バルトシュ・ビィエレニア

製作:2019年 ポーランド・フランス 2021年 日本公開

 

久しぶりのポーランド映画です。数々の映画賞を受賞しました。アカデミー賞国際長編映画賞にもノミネートされましたが、惜しくも受賞は逃しました。この年受賞したのが韓国の『パラサイト  半地下の家族』でした。

 

少年院を仮出所した青年が過去を偽り聖職者に扮するという映画です。実話だそうです。18禁です。

 

殺人の罪で少年院に入所していたダニエルは、熱心なキリスト教信者となり仮出所を迎えます。仮出所後の就職は田舎町の製材所です。ダニエルは尊敬する神父トマシュに神学校に行きたいと願い出ますが、犯罪者は神父になれないと言われ、あきらめざるを得ませんでした。

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出所するといきなり酒・タバコ・ドラッグ・女と遊び放題の1日を過ごし、バスで製材所へ向かいます。製材所へ着くなり、ダニエルは嫌気がさし、町をブラつきます。そして偶然通りかかった教会に入ります。そこでマルタという女性と知り合い、自分は司祭で名前はトマシュだと嘘をつきます。盗んできた司祭服を見せられた彼女は、それを信じ神父にダニエルを紹介しました。神父は体を壊しており、しばらく代わりを務めて欲しいと頼むのでした。

ダニエルは住民の告解に応え、見よう見まねでミサを行ったりしながら、次第に住民の信頼を得るようになりました。

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ある日、ダニエルは教会の近くに6人の写真を飾った献花台が置かれていることについて、マルタに尋ねると、交通事故で7人が亡くなったことを聞かされました。亡くなったのが7人で、中にはマルタの兄もいました。写真は6人しかないことを聞くと、車に乗っていたのは若者6人で、相手方の車の運転手、スワヴェクは飲酒運転だったというのです。

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亡くなった6人の遺族はもちろん、町の人の悲しみも深い者がありました。かたやスワヴェクは葬儀も行われず、埋葬もされていませんでした。そして妻のエヴァ村八分状態でした。

 

ダニエルはエヴァの話を聞きたいと、マルタと共に家を訪れますが、けんもほろろに追い返されます。マルタはダニエルに事故の真相を話します。飲酒していたのは6人の方だったのだと。警察でもそれは証明されていると。そして事故の前の6人の様子を撮影した動画を見せるのでした。そこには酔っ払った6人の姿がありました。

 

ダニエルはスワヴェクの葬儀を執り行うと決心し、住民に告げます。遺族は反対しますが、ダニエルとマルタは遺族がエヴァに送った数々の罵詈雑言で埋め尽くされた手紙を見せます。「これが善人がすることなのか」と。マルタは母親に家を追い出され、協会にやって来ました。そして、ダニエルと結ばれます。

 

葬儀は執り行われました。遺族の中からも参加するものが現れました。しかし、そこに本物のトマシュ神父が現れました。そして、ダニエルに詰め寄り、すぐに街から出ていけ、と詰め寄ります。ダニエルはミサだけやらせてほしいと頼みますが、トマシュ神父は受け付けません。ダニエルは祭壇の前で裸になり、刺青を見せ、教会を出ていきました。

 

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そして再び少年院へ逆戻りです。そこにはダニエルが殺した男の兄、ボーヌスが待ち構えていました。彼のダニエルに対する憎しみは半端ではありませんでした。監視の目が途切れたすきを狙って、ダニエルに襲い掛かりました。ダニエルはボコボコに殴られますが、一瞬のスキを狙って逆転、反対に頭突きでボコボコにしてしまいます。周りのみんなに止められ、外に出されてしまいます。ダニエルは血だらけになった顔で、目だけを異常に見開き、どこまでも駆けて行くのです。

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一方、町の教会では今までの神父がいつものようにミサを行っており、エヴァもその中に入れるようになっていました。

 

ダニエルの最後の疾走場面は何を意味しているのでしょうか。また、ラストに近いシーンでマルタが最後に誰かの車に乗って去る場面が 映し出されますが、これも不可解でした。

 

この映画では「善」と「悪」、「善人」と「悪人」とはなんだ、ということを改めて考えさせられました。

ダニエルは人を殺し、禁じられている酒、タバコ、ドラッグをやり、過去を偽って司祭に成り済ましています。これだけ見ればまさに「悪人」です。しかし、彼は敬虔なキリスト教徒で、説教も説得力があり、住民にとっては信頼できる「善良なる司祭」なのです。

一方、自動車事故の被害者たちは自分達を「善人」と称し、事故を起こした男の妻を「悪人」扱いして、ひどい仕打ちをしています。妻に罪は無いのにも関わらず。そして、町の権力者である警察や町長、神父も遺族に忖たくし、事故の真相を告げません。真実が伏せられたまま、人は物事を判断します。その危うさはいつでも、どこでも起こりうるのです。

何を考えているのかわからないダニエル。社会も人間も一筋縄ではいきません。

 

 ダニエルを演じる俳優バルトシュ・ビィエレニアの目力には圧倒されます。この映画の凄さはすべてこの目力と彼の顔によるものだといっても言い過ぎではないでしょう。最後の決闘シーンも凄い迫力でした。あっという間の2時間でした。

 

アンジェイ・ワイダロマン・ポランスキーに続く、ポーランドに有望な監督が登場しました。ヤン・コマサ、覚えておきます。

 

実は、この映画について、この記事を書こうか書くまいか迷いましたが、結局書いてしまいました。何故迷ったのかと言えば、宗教の問題を含め、今一つ自分なりに消化しきれない部分があったからでした。まあ、そのうち納得する時があるかもしれません。ということで、書いては見たのですが、案の定支離滅裂になりました。ご容赦願います。

 


信仰深き犯罪者が起こした聖なる罪 映画『聖なる犯罪者』予告編

 

それでは今日はこの辺で。

 

 

この人の、この1枚『ボズ・スキャッグス(Boz Scaggs)/ボズ・スキャッグス&バンド(Boz Scaggs & Band)』

今日の「この人の、この1枚」は引き続きボズ・スキャッグス(Boz Scaggs)です。前作から間もなく発表されたボズ・スキャッグス&バンド(Boz Scaggs & Band)』です。

 

今一つの売り上げだった前作を超えるアルバムをということで発表されたのが通算4枚目、実質3枚目のアルバムボズ・スキャッグス&バンド(Boz Scaggs & Band)』です。

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Side A

1.Monkey Time

2.Runnin' Blue

3.Up To You

4.Love Anyway

5.Flames Of Love

 

Side B

1.Here To Stay

2.Nothing Will Take Your Place

3.Why, Why

4.You're So Good

 

バンドメンバーは

ボズ・スキャッグス(Boz Scaggs, guitar, vocals)

デヴィッド・ブラウン(David Brown , bass)

メル・マーティン(Mel Martin , saxophone)

パトリック・オハラ(Pat O'Hara , trombone

トム・プール(Tom Poole , trumpet, flugelhorn)

ジョージ・レインズ(George Rains ,drums, percussion)

ダグ・シムリル(Doug Simril , guitar, piano)

ジョアチム・ヤング(Joachim Young , organ, piano, keyboards, vibraphone)

 

プロデュースはボズ・スキャッグスグリン・ジョンズ(Glyn Jones)です。

 

全曲ボズ・スキャッグス単独とボズとの共作です。

 

ファンキーな曲、カントリー・フレイヴァーな曲、R&B、ブルースと相変わらず多岐にわたる楽曲が並びます。しかし、何がいけないのかこのアルバムは前作以上に不評でした。ビルボードも198位と伸びませんでした。日本盤はまだまだ発売されません。

 

なんとか起死回生を狙って翌年に新しいアルバムをリリースしますが、それは次回に回します。

 

 


Boz Scaggs..Monkey Time


Up To You — Bozz Scaggs & Band


Boz Scaggs why, why


Boz Scaggs - You're so good

 

それでは今日はこの辺で。

フェア・ウォーニングの孫?『Lover Under Cover』と『Salute』

以前、『フェア・ウォーニング(Fair Warning)の子供たち』という記事を書いたことがあります。

lynyrdburitto.hatenablog.com

 

ラスト・オータムズ・ドリーム(Last Autumn's Dream,LAD)もその子供たちの一人ですが、そこのヴォーカリストミカエル・アーランドソン(Mikael Erlandsson)がLADとは別プロジェクトで作っているバンドがいくつかあります。ミカエル・アーランドソンと言えばLADに参加する前にソロアルバムを4枚もリリースしていた人気ヴォーカリストです。そのハスキーヴォイスは北欧でも指折りの名ヴォーカリストです。

 

その彼が2009年にマーティン・クロンルンド(Martin Kronlund)と立ち上げたプロジェクトがサルート(Salute)です。マーティンはジプシー・ローズ(Gypsy Rose)のリーダーでLADのレコーディングにも参加している関係でミカエルと知り合いました。ドラムにはやはりジプシー・ローズからイムレ・ダウン(Imre Daun)が参加しました。

 

LADをよりハードロック寄りにした感じです。アーランドソンのヴォーカルはここでも光ります。

 

01.Lost In A Dream

02.Cheated

03.Running Away With You

04.I Am Your Prisoner

05.I Really Want You In My Life

06.Toy Soldier

07.Steel Desire

08.Be A Star

09.Dynamite

10.Yesterday Always Been Gone

11.It's My Time

12.lFollow The Sun

 

メンバーは

Drums – Imre Daun

Guitar, Bass – Martin Kronlund

Vocals, Keyboards – Mikael Erlandsson

 

アディショナル・ミュージシャン

Organ – Dan Helgesen        

 

プロデュースはMartin Kronlundです。

 

翌年、2010年にセカンド・アルバム『Heart Of The Machine』をリリースします。

 

01.Higher

02A Falling Star

03.Feed Your Hunger

04.I Will Be There

05.Tearing Me Down

06.Heart Of The Machine

07.The Long Haul

08.Shadows

09.Train Of Rock N Roll

10.My Part In This Pain

11.Your Servant Tonight

 

メンバー、プロデュースは同じです。

 

2012年にはやはりマーティン・クロンルンドとLover Under Coverというプロジェクトを立ち上げます。

そのファースト・アルバムが2012年リリースの『Set The Night On Fire』です。

 

01.My Best Friend

02.Angels Will Cry

03.To Good To Be True

04.Hero

05.Flash In The Night

06.Set The Night On Fire

07.Who Needs Love

08.Crazy For You

09.Standing In Line

10.Through The Storm

11.A Nice Day

 

メンバーは

Bass, Guitar, Keyboards, Organ, Vocals – Mikael Carlsson

Drums – Perra Johansson

Guitar – Martin Kronlund

Vocals, Keyboards, Organ – Mikael Erlandsson

 

ゲスト・プレイヤーは

Keyboards – Ged Rylands

Guitar – Tor Erik Myhre

Guitar – Michael Larsson

Vocal – Katarina Häger

 

プロデュースはMartin Kronlundです。

 

LADよりハード・ロック色が強いですが、基本はメロディ重視でLAD路線です。

 

この後、2014年には『Into The Night』をリリースします。こちらも前作を踏襲しています。とにかくミカエル・アーランドソンの泣きのヴォーカルがたまりません。

 

01.A Fight

02.Into The Shadows

03.Miracle

04.Toy Soldiers

05.Crushing Stones

06.Life Is Easy

07.Playboy No.7

08.The Game Is On

09.Fantasy Man

10.Closer To The Truth

11.No Place Like Home

 

メンバー、プロデュースは同じです。

 

いずれのバンド、アルバムもLADと基本路線は変わりませんが、よりポップでハードでメロハーファンにはたまらないでしょう。すばらしい孫たちです。

 

ミカエル・アーランドソンは2019年に新たなプロジェクト『Autumn's Child』を立ち上げたようです。孫づくりに頑張ってるようです。

 

彼のソロ・アルバムもこれまた哀愁漂うポップアルバムで一聴に値します。

  

 


Salute- Toy Soldier - Dynamite

 


Salute follow the sun

 


Lover Under Cover - Standing In Line

 


Lover Under Cover - A Fight

 

それでは今日はこの辺で。

 

聴き比べ ジョン・レノンの『ジェラス・ガイ(Jealous Guy)』

今日の「聴き比べ」はジョン・レノン(John Lennon)『ジェラス・ガイ(Jealous Guy)』です。

 

ジョン・レノンが1971年に発表したアルバム『イマジン(Imagine)』に収録された曲です。

この曲はビートルズ時代に作られた曲で、タイトルも『Child Of Nature』というものでした。当時の録音は『Let It Be...Nacked』のボーナスCDに収録されています。アレンジも歌詞も違います。

ビートルズ解散後、歌詞を変え、アレンジをフィル・スペクターに依頼して出来上がったのが『ジェラス・ガイ(Jealous Guy)』です。ジョンが亡くなった後、日本で独自にシングル発売しました。

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Jealous Guy

By John Lennon

 

I was dreaming of the past

And my heart was beating fast

I began to lose control

I began to lose control

 

I didn't mean to hurt you

I'm sorry that I made you cry

Oh no, I didn't want to hurt you

I'm just a jealous guy

 

I was feeling insecure

You might not love me anymore

I was shivering inside

I was shivering inside

 

I didn't mean to hurt you

I'm sorry that I made you cry

Oh no, I didn't want to hurt you

I'm just a jealous guy

  

I didn't mean to hurt you

I'm sorry that I made you cry

Oh no, I didn't want to hurt you

I'm just a jealous guy

 

I was trying to catch your eyes

Thought that you was trying to hide

I was swallowing my pain

I was swallowing my pain

 

I didn't mean to hurt you

I'm sorry that I made you cry

Oh no, I didn't want to hurt you

I'm just a jealous guy

Watch out, I'm just a jealous guy

Look out baby, I'm just a jealous guy

 


Jealous Guy (Remastered 2010)

 

この曲をフェイセズ(Faces)がカバーしました。名義はロッド・スチュワートフェイセズ(Rod Stewart & Faces)です。ロニー・レーンがバンドを去って、山内テツが加入後のライヴ盤です。『Live Coast To Coast - Overture And Beginners』です。1974年リリース。

lynyrdburitto.hatenablog.com

 


Jealous Guy

 

そして大好きなフランキー・ミラー(Frankie Miller)もカバーしました。1977年のアルバムフルハウス(Full House)』です。ゲイリー・ブルッカーやクリス・スぺディングも参加しています。

lynyrdburitto.hatenablog.com


Frankie Miller - Jealous Guy

 

1981年にはジョンの追悼でロキシー・ミュージック(Roxy Music)がシングル発表しました。これがヒットし、全英1位になりました。


Jealous Guy (Remastered)

 

2004年にはジョー・コッカー(Joe Cocker)がカバーしました。アルバム『Heart & Soul』です。


Jealous Guy

 

それでは今日はこの辺で。