今日のキネ旬シアターは『オリエント急行殺人事件』でした。
監督:ケネス・ブラナー
主演:ケネス・ブラナー、ジョニー・デップ、ペネロペ・クルス、ミシェル・ファイファー他
制作:アメリカ 2017年公開
原作:アガサ・クリスティ
今日の映画はご存じアガサ・クリスティ原作の映画化です。1974年にも一度映画化されています。さらにテレビでも何度かドラマ化されているのでなじみの深いドラマです。
私がこの小説を初めて読んだのが、たぶん中学生か高校生になったあたりだったと記憶しています。創元推理文庫でタイトルは『オリエント急行の殺人』でした。
推理小説は『シャーロック・ホームズ』がきっかけで、何人かの作家を読むようになりましたが、そのなかにアガサ・クリスティもいました。エルキュール・ポアロという探偵シリーズを特に読んでいたように記憶しています。
類まれなる推理力と観察力と想像力で難事件を解決するという話ですが、その見事な推理に子供だった自分はほとほと感心させられたものでした。シャーロック・ホームズシリーズとはまた違った魅力がありました。『青列車の謎』『ABC殺人事件』『アクロイド殺し』『そして誰もいなくなった』など数多くの名作を残しています。短編・長編合わせて200以上の作品を残しています。85歳で亡くなっています。
推理物なので映画のストーリーは書きませんし、まあ多くの方は既にご存じかとも思いますのであえて書く必要もないと思います。
オリエント急行という豪華列車の中で殺人事件が起きます。被害者の身体には12か所の刺し傷がありました。偶然乗り合わせたポアロが犯人捜査に乗り出します。
たた子供の頃に読んで、この結末を知った時に、「それはないだろう」なんて思ったことを思い出します。
1974年の映画も確か観たと思います。記憶が曖昧ですが、たぶん間違いないと思います。
ショーン・コネリーやイングリッド・バーグマン、大好きなヴァネッサ・レッドグレイヴ、リチャード・ウィッドマーク、アンソニー・パーキンス、それにジャクリーン・ビセットまで、今振り返ると物凄いメンバーが出演していました。監督も大好きなシドニー・ルメットでした。ポアロ役はアルバート・フィニーでした。
今回の映画のポアロ役もそうですが、前回の映画、そしてテレビドラマのポアロ役もどうしても私のイメージに合う俳優ではないのです。こんなことを言っても仕方ありませんが、私の中のポアロはすでに子供の頃に完成してしまっているので、映画やテレビのポアロを見てもピンときません。
以前も何かの記事で書きましたが、原作と映画の関係は切り離して考えなければなりません。推理小説などは特に原作を読んだ後に映画化作品を観ると、どうしても原作を読んだときに頭の中にできたイメージと比較してしまいますので、期待外れだったということがしばしばあります。その辺が映画の難しさです。
蒸気機関車の迫力や列車の豪華さ、雪崩の迫力などは昔の映画やテレビとは違う迫力を味わうことが出来ました。
それでは今日はこの辺で。