サントラ盤『ウッドストック』のレコード Ⅰ

大規模なロックフェスティバルというと、やはり１９６９年の『ウッドストック』が思い出されます。１９７０年には、この時の模様が映画となって公開されました。高校生だった私は早速映画館へと足を運びました。

１９６９年８月１５日の午後から８月１９日の午前中までの４日間、ニューヨーク州ウッドストックで行われたのロック・イベントのドキュメント映画です。途中大雨で中断しています。閉幕が当初予定より遅れました。そのためジミヘンの演奏を聴けない人も出たりしました。

当初の入場予定者は１～２万人程度と踏んでいましたが、出演者が多くなり、２０万人程度を超えるかもしれないとの予想に変わり、１８６０００枚のチケットを販売しましたが、それをはるかに超える４０万人の観客が押し寄せ、ほとんどが無料入場になってしまいました。道路は大渋滞です。当然会場の準備も不十分なまま開催されました。しかしアメリカの若者たちはカウンターカルチャーの象徴としてこのイベントを遂行しました。しかし、この後次第にアメリカのヒッピー文化も衰退し、若者の手によるこのようなイベントは少なくなっていきました。残ったのはゴミの山でした。

ロックを聴き始めてまだそれほど経っていない時期でしたが、参加ミュージシャンの名前ぐらいは大体わかりました。それでも実際映像で観ると圧倒されました。

それとアメリカという国の自由さというかヒッピー文化というか、映画『イージー・ライダー』の生の姿を観ているような錯覚に陥った記憶があります。この当時４０万人の観客を集めたと言いますから驚きです。日本では１９７１年の中津川での「全日本フォークジャンボリー」で２万人を集めたと騒いでいたくらいですから、そのスケールの差に圧倒されます。

この映画の後、ストーンズの『ギミー・シェルター』、『エルヴィス・オン・ステージ』、『SOUL TO SOUL 魂の詩』、『バングラデシュのコンサート』、『フィルモア最后のコンサート』、ザ・バンドの『ラスト・ワルツ』などコンサート映画が数多く上映されました。

また、コンサート映画ではありませんがビートルズのセッション風景を描いた『レット・イット・ビー』も確か１９７０年でした。

また、この種のコンサートのさきがけとなった『モンタレー・ポップ』に関しては、１９６８年公開だったそうですが、リアルタイムでは観ていなくて、後追いでした。

さて、この映画『ウッドストック』についてはサントラ盤が発売されました。ⅠとⅡがありましたが、今日Ⅰの方を紹介します。Ⅰは３枚組レコードです。

『Woodstock - Music From The Original Soundtrack And More』

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