ルシンダ・ウィリアムス(Lucinda Williams)は1953年、ルイジアナ生まれのシンガー・ソングライターです。カントリー、フォーク、ブルースと幅広い音楽性を持ちます。
彼女の父親は文学教授で詩人のミラー・ウィリアムスです。母親はピアニストでした。小さい頃からフォークミュージックに馴染み、ジョーン・バエズやボブ・ディランを好んで聴いていました。
彼女は反抗的な態度で高校も中退してます。その頃から人前でフォークソングを歌うようになりました。
1979年にはファーストアルバムの『Ramblin'』をリリースすることが出来ました。
これはブルースとカントリーのカバー集でした。
1980年には、ルシンダのオリジナルで固めたアルバム『Happy Woman Blues』をリリースします。
しかしこの2枚は一部の批評家を除いては大した評判にもなりませんでした。
その後ルシンダは地道な活動を続け、ロサンゼルスに移りラフ・トレードと契約しサードアルバム『Lucinda Williams』をリリースします。1988年でした。
このアルバムの中から1993年にメアリー・チェイピン・カーペンターが「Passionate Kisses」をカバーしこれがアカデミー賞を獲得しました。これで一躍ルシンダの名前も知られるようになりました。
続いて1992年には『Sweet Old World』をリリースします。
そして1998年に4枚目のアルバムとして『Car Wheels on a Gravel Road』がリリースされます。
01. Right In Time
02.Car Wheels on a Gravel Road
03.2 Kool 2 Be 4-Gotten
04.Drunken Angel
05.Concrete And Barbed Wire
06.Lake Charles
07.Can't Let Go
08.I Lost It
09.Metal Firecracker
10.Greenville
11.Still I Long For Your Kiss
12.Joy
13.Jackson
ゲスト参加でスティーヴ・アール、エミルー・ハリスなど、注目はチャーリー・セクストンです。
いつものように気怠さいっぱいのヴォーカルに心地よいメロディーがよく合います。カントリー系のルーツ・ロックとブルースの感覚も併せ持った、何とも魅力的なアルバムです。
11の「Still I Long For Your Kiss」はロバート・レッドフォードの映画「モンタナの風に抱かれて」で使われました。
またルシンダはこのアルバムで再びグラミー賞を受賞しました。
1999年には『グラム・パーソンズ・トリビュート(Return of the Grievous Angel: A Tribute to Gram Parsons)』ではデヴィッド・クロスビーと「Return of the Grievous Angel」をデュエットしています。
さらに2001年には6枚目のアルバム『Essence』をリリースします。
このアルバムではチャーリー・セクストンが前作では数曲でしたが、今回は全面的に参加しています。
ここでも「Get Right With Got」でグラミー賞を獲得しました。
ルシンダ・ウィリアムスは実に寡作ですが、良質なアルバムを出し続けています。まだまだ65歳、元気いっぱいですね。
LUCINDA WILLIAMS- Drunken Angel (1998)
Lucinda Williams - "Still I Long For Your Kiss" [Live from Austin, TX]
それでは今日はこの辺で。