今日の「この人の、この1枚」はヘンリー・マックロウ(Henry Mccullough)の『旅立ち(Mind Your Own Business)』です。
ヘンリー・マックロウは1969年頃にはジョー・コッカー(Joe Cocker)のバック・バンドを務めたグリース・バンド(Grease Band)に在籍していました。以前からギタリストとして名を馳せていました。
ジョー・コッカーの最初の2枚のアルバムに参加し、1970年には一旦バンドを離れ、スプーキー・トゥース(Spooky Tooth)に移籍し、アルバム『ラスト・パフ』をリリースします。
次にヘンリーはポール・マッカトニー(Paul McCartney)のウィングス(Wings)に参加します。アルバム『Red Rose Speedway』をリリースします。
その後再びジョー・コッカーのもとに戻ります。そしてヒットアルバム『Jamaica Say You Will』に参加します。
そして今度はフランキー・ミラー(Frankie Miller)のバンドに参加します。1975年にアルバム『The Rock』をリリースします。
そしてようやくこの年、念願のソロアルバム『旅立ち(Mind Your Own Business)』をリリースすることになりました。
Side A
1.You'd Better Run
2.Sing Me A Song
3.I Can Drive A Car
4.Baby What You Do To Me
5.Country Irish Rose
Side B
1.Lord Knows
2.Down The Mine
3.Oil In My Lamp
4.Mind Your Own Business
5.I'm In Heaven
パーソナルは
Vocals, Guitar – Henry McCullough
Bass – Alan Spenner, Charlie Harrison, Jim Leverton
Drums – Bruce Rowlands*, John Halsey, Steve Chapman
Guitar – Neil Hubbard
Piano, Organ – Tim Hinkley
Piano, Organ, Clavinet – Mick Weaver
Violin – Joe O'Donnell
Vocals – Frankie Miller
プロデュースはヘンリー・マックロウとジョン・ジャンセン(John Jansen)です。
全10曲中9曲はヘンリーの曲です。ただ1曲、タイトル曲はハンク・ウィリアムスの曲です。
B5ではフランキー・ミラーがバックヴォーカルで参加しています。
ロック、ブルース、カントリー、そしてレゲエまで幅広い音楽が聴かれます。そしてギターはもちろんですが、驚かされるのはヴォーカルです。ギタリストに徹して多くのミュージシャンのバックを務めてきましたが、なんのなんのヴォーカルも捨てたものではありません。
その後はロニー・レーン(Ronnie Lane)のレコーディングなどにも参加しました。
2012年に心臓発作を起こし、それがもとで2016年に72歳で亡くなりました。
Henry McCullough - You'd Better Run (1975)
Henry McCullough - Sing Me A Song (1975)
Henry McCullough - Country Irish Rose (1975)
Henry McCullough - Lord Knows (1975)
それでは今日はこの辺で。