ミック・クラーク(Mick Clarke)は1960年代後半に話題になったブリティッシュ・ブルースロックバンド、『キリング・フラワー(Killing Floor)』のリードギタリストでした。
キリング・フラワーは2枚のアルバムを発表しますが、一部での評判を除き商業的には振るわず解散します。1972年でした。キリング・フラワーはフレディ・キングのツアーのバックなどを務めました。
その後キリング・フラワーのメンバーだったルー・マーティンとロッド・デ・アスはロリー・ギャラガーのバンドに参加します。
1974年にミック・クラ―クはブルースロック・バンド『Salt』を結成します。このバンドも一部では評判になりましたが、結局解散します。
1978年にはロリー・ギャラガーの元を去ったルー・マーティンとロッド・デ・アスと共にバンドを結成しますが短期間で解散します。
その後は自身のミック・クラーク・バンドを結成して活動します。1983年から1993年の10年間に7枚のアルバムをリリースします。
その後はソロとして活動を始めます。手始めが1997年のルー・マーティンとのコラボ『Happy Home』でした。
そして2000年に『New Mountain』をリリースします。
01.Restless
02.Honey Do
03.See See Baby
04.Bed Of Nails
05.London Town
06.You Gonna Miss Me
07.Please Believe Me
08.New Mountain
09.Bromley City Limits
10.The Howlin' Wolf
11.Singapore Strut
12.Gettin' Round To It
13.Save The World
14.I Should've Waited
メンバーは
ミック・クラーク(Mick Clarke,g,vo)
イアン・エリス(Ian Ellis,b)
クリス・シャーリー(Chris Sharley,ds)
ルー・マーティン(Lou Martin,key)
プロデュースはミック・クラークです。
イアン・エリスは1970年代の後半からサヴォイ・ブラウン(Savoy Brown)に参加していました。
クリス・シャーリーはササフラス(Sassafras)のメンバーでした。
ルー・マーティンはキリング・フラワー時代からの盟友です。ついでですがロリー・ギャラガーの来日公演ではルー・マーティンも参加しており、その際には実物を拝見しました。
03の「See See Baby」はフレディ・キング、06の「You Gonna Miss Me」がジョン・リー・フッカーの曲です。ブルースをこよなく愛するミックとしては当然彼らのレパートリーを入れたのでしょう。
11の「Singapore Strut」はアコースティック・ギターによるボレロのような曲でアクセントになっています。
元々がブリティッシュ・ブルースロックが好きでロックにのめり込んだ経緯もあって、このようなブルースロックアルバムを聴いていると凄く安心します。
例によってルー・マーティンの飛び跳ねるようなピアノがこれまたいいです。
この後のミック・クラークについては今のところ把握していません。情報がほとんどありません。おそらく彼のアルバムは日本で発売されたことはないのではないかと思います。違うかもしれませんが。ブルースロックそのものが人気が無いので致し方ありませんが、残念です。
The Mick Clarke Band ~ "You Gonna Miss Me " !
Mick Clarke - The Howlin' Wolf
Mick Clarke - Don't Take That Road
それでは今日はこの辺で。