Flying Skynyrdのブログ

映画や音楽、本についての雑文

この人の、この1枚 『アレクシス・コール(Alexis Cole)/You'd Be So Nice To Come Home』

またまたまた『シェルブールの雨傘』に惹かれて買ったCDです。

アレクシス・コールは1976年のニューヨーク生まれです。祖母はジャズピアニストで父もピアニストで作曲家でした。クイーンズ大学の音楽科で博士号も持っているインテリ歌手です。

デビューは1999年のファーストアルバム『Very Early』でした。その後4枚のアルバムをリリースしています。2010年の『Someday My Prince Will Come』がヴィーナス・レコードからのリリースで、ディズニー曲集で日本でも評判を呼びました。

そして2011年にヴィーナス・レコードからの第2弾として『You'd Be So Nice To Come Home』がリリースされました。

 

 

01.Golden Earrings

02.I Will Wait For You

03.Moon River

04.Delilah

05.Cry Me a River

06.Alone Together

07.A Beautiful Friendship

08.All the Things You Are

09.So in Love

10.You've Changed

11.You'd Be So Nice To Come Home To

 

バックはワン・フォー・オール(One For All)のメンバーです。

エリック・アレキサンダー(Eric Alexander,ts)

ジム・ロトンディ(Jim Rotondi,tp)

ティーブ・デイビス(Steve Davis,tb)

デヴィッド・ヘイゼルタイン(David Hazeltine,p)

ジョン・ウェバー(John Webber,b)

ョン・ファンズアース(Joe Farnsworth,ds)

 

プロデュースはTetsuo Hara & Todd Barkanです。

 

ヴィーナス・レコードということでスタンダード・ナンバーが並びます。この辺は日本人受けすることをよく読んでいるようです。

また管楽器が3本も入っており、迫力もあります。

 

01はヴィクター・ヤングの曲。アップテンポでまさにジャズです。

02がお待ちかね「I Will Wait For You」です。映画音楽とは全く違い、完全にジャズ・ヴォーカルに徹しています。アレクシスの声は少し高めで、太く迫力があります。見事なジャズナンバーになっています。エリック・アンダーソンのテナーがいいです。

03はおなじみ「ムーンリバー」。アレンジがいいです。

04もヴィクター・ヤング。エキゾチックなナンバーです。

05もおなじみ「クライミー・ア・リバー」。これは素晴らしい出来です。トランペットもテナーもアレックスのスキャットでジャジーで申し分なしです。

06はアーサー・シュウォルツの古いスタンダードです。ワン・フォー・オールの演奏がいいです。まさにジャズアルバムを聴いているようです。

07はアレクシスの艶っぽいヴォーカルが堪能できます。

08はジェローム・カーン作曲。トロンボーンとピアノ、ベースとソロが続き、高めのアレクシスのヴォーカルが入ってきます。

09はコール・ポーターの曲。ここでもワン・フォー・オールとアレクシスの息があった演奏が聴けます。

10はバラード。トランペットのソロが美しい。

11は私の大好きな「You'd Be So Nice To Come Home To」。これもコール・ポーターヘレン・メリルクリフォード・ブラウンのコンビで有名ですが、ここではちょっとテンポを上げて歌っています。アレンジもなかなかで原曲を損なうほどでもなく、いい感じです。トロンボーン、テナー、トランペット、ドラムとソロが続き、ヴォーカルに戻ります。

 

お目当ては1曲だけだったとしても、いざ聴いてみると素晴らしいアルバムだったということが時々あります。このアルバムもその部類に入ります。正解でした。

最近の女性ジャズ・ヴォーカルではダイアナ・クラールやヘイリー・ロレンなどとと並んでお気に入りです。

 


Alexis Cole - Cry Me A River


Alexis Cole - I Will Wait For You (WAV, DR6)


Alexis Cole - You'd Be So Nice To Come Home To

 

それでは今日はこの辺で。