またまた1970年のことになります。以前も書きましたが、この頃が洋楽、特に映画音楽、ポップスなどの全盛期でした。ラジオからはひっきりなしにポップスが流れてきます。
そんな中で女性歌手と言えば、イタリアのジリオラ・ティンクエッティ、イギリスのメリー・ホプキン、アメリカからはカーペンターズなど数え上げたらきりがありません。以前書いたヴィッキーはギリシャ~ドイツでした。そしてフランスからはダニエル・ビダルやシルヴィ・バルタンでした。
シルヴィ・ヴァルタン(Sylvie Vartan)といえば私などより前の世代は「アイドルを探せ(La plus belle pour aller danser)」ということになるのでしょうが、私がシルヴィ・ヴァルタンをまともに聴いたのはやはり1970年の「悲しみの兵士(Les hommes (qui n'ont plus rien à perdre))」でした。
シルヴィはこの前に2度の交通事故に遭い、顔面を負傷して形成外科手術を受けていました。その前を知る人に言わせると顔が変わったと言いますが、昔の写真と比べてもさほど変わった様子はなかったように記憶しています。傷は残っているらしいですが。
この歌は、男性のナレーションのようなセリフが入って、その後シルヴィの歌が聞こえてくるという、ちょっと変わった曲でしたが、そのメロディといい歌声といい引き付けられました。
これが日本でも大ヒットし、同じ年に「あなたのとりこ(Irrésistiblement)」が再発され、これもまた大ヒットを遂げました。
これは軽快な歌で、シルヴィ・バルタン人気はますます高まりました。
その後も「アブラカタブラ(Abracadabra)」、さらにモーツァルトの曲をベースにした「哀しみのシンフォニー(Caro Mozart)」など次々にヒットを飛ばしました。
私生活ではやはりフランスの歌手ジョニー・アリディとの結婚、そして離婚。
来日公演数多くこなしています。ちなみにウルトラマンに出てくるバルタン星人の名前はシルヴィ・バルタンが元になっています。
現在74歳。まだまだお元気なようで何よりです。
「フランスの妖精」なんていうタイトルをつけてしまいましたが、このタイトルにはダニエル・ビダルの方が合っていたかもしれません。失礼しました。
次々に思い出されて困りました。昔を懐かしむのは年を取った何よりの証拠です。
悲しみの兵士Les Hommes/シルヴィ・バルタンSylvie Vartan
シルヴィ・バルタン「アブラカダブラ」 (Sylvie Vartan - Abracadabra)
哀しみのシンフォニーCaro Mozart/シルヴィ・バルタンSylvie Vartan
天使のらくがき/ダニエル・ビダル Aime Ceux Qui T'aiment/Danièle Vidal
カトリーヌ/ダニエル・ビダル Catherine/Danièle Vidal
それでは今日はこの辺で。