1980年頃のデビュー当時の竹内まりやの透き通るような声に惹かれ、「ドリーム・オブ・ユー」や「不思議なピーチパイ」などのドーナツ盤を買ったりしていました。だからといって彼女のコアなファンでもありませんでした。
それからしばらく彼女の名前も聴かなくなりました。もっともこの頃はJポップというものはほとんど聴いていなかったので詳しいことはわかりませんでしたが。
それが、1980年代の後半ごろでしょうか、車を運転している時にラジオから偶然竹内まりやという名前が聞こえてきて、続けて「駅」という曲が流れてきました。これには驚きました。デビュー当時の明るい曲調とは違って、マイナー調の曲に載せた切ない曲だったのです。その歌詞の情景が自分の過去の経験と重なって目に浮かぶようでした。「思わず涙、溢れてきそう・・・」
早速レコード屋に走りドーナツ盤を手に入れました。
さらにアルバムに収録されていることも知って、そのアルバムを手に入れました。
それが『REQUEST』です。
01.恋の嵐
02.OH NO,OH YES!
03.けんかをやめて
04.消息
05.元気を出して
06.駅
07.テコのテーマ
08.色・ホワイトブレンド
09.夢の続き
10.時空の旅人
私は良く知らなかったのですが、デビュー当時は楽曲の提供を受けて歌っていたと思ったのですが、いつの間にか自分で曲を作るようになっていました。このアルバムも全曲オリジナルです。このあたりは山下達郎の影響が相当あったのでしょう。
さらに、02と06の「駅」はもともと中森明菜に提供した曲です。そして03の「けんかをやめて」は河合奈保子、05の「元気を出して」は薬師丸ひろ子に、08の「色・ホワイトブレンド」は中山美穂に提供したものでした。それらをこのアルバムでセルフカバーしたのです。
中森明菜の「駅」は聴いたことがありませんが、この曲は何といっても竹内まりやでしょう。今でも時々聴いています。このアルバムは愛聴盤です。
この後5年ぶりのアルバム『Quiet Life』を買いました。
ここでは 『火曜サスペンス劇場』の主題歌「シングルアゲイン」や「告白」、さらにTBSドラマ『木曜日の食卓』の主題歌「家に帰ろう(マイ・スイート・ホーム)」などのヒット曲が含まれています。
このアルバムでは全曲自身のための曲になっていて、全体としてはいい曲揃いです。
そしてそれから約9年後にアルバム『Bon Appetit!』がリリースされ、これも買ってしまいました。
ここには『日曜劇場・白い影』の主題歌「真夜中のナイチンゲール」を始め、テレビ・映画の主題歌やCMソングが多く含まれています。
私が買った彼女のアルバムはこの他にライブ盤『Souvenir』がありました。
彼女はアルバムをリリースするごとに1位を記録する超売れっ子シンガー・ソングライターです。たまにテレビなどを見るとCMやドラマに彼女の曲が使われています。さらに楽曲の提供も相当な数にのぼっているのでしょう。
まだ昭和だったころにデビューした、元気溌剌なお嬢さんが今では日本を代表するミュージシャンに成長しました。
それでも私の中ではやはり『駅』に尽きます。なんでこんな曲が書けるのだろう、と30年経った今でもただただ感服するばかりです。
それでは今日はこの辺で。