今日の「この人の、この1枚」はリチャード・トンプソン(Richard Thompson)の『ヘンリー・ザ・ヒューマン・フライ(Henry The Human Fly !))』です。
リチャード・トンプソンはフェアポート・コンヴェンション(Fairport Convention)のオリジナル・メンバーでした。
1971年に脱退し、記念すべきファースト・ソロアルバム『ヘンリー・ザ・ヒューマン・フライ(Henry The Human Fly !))』をリリースします。
彼は自作曲を作ることによって、イギリスのトラディショナルとロックの融合を図りたいと考え、バンドを脱退したのです。
Side A
1.Roll Over Vaughn Williams
2.Nobody's Wedding
3.The Poor Ditching Boy
4.Shaky Nancy
5.The Angels Took My Racehorse Away
6.Wheely Down
Side B
1.The New St. George
2.Painted Ladies
3.Cold Feet
4.Mary And Joseph
5.The Old Changing Way
6.Twisted
パーソナルは
Guitar, Vocals – Richard Thompson
Accordion – John Kirkpatrick
Backing Vocals – Ashley Hutchings, Linda Peters, Sandy Denny
Bass, Backing Vocals – Pat Donaldson
Fiddle – Barry Dransfield
Harp – David Snell
Percussion, Backing Vocals – Timmy Donald
Dulcimer – Andy Roberts
Tenor Saxophone – John Defereri
Trombone – Jeff Cole
Trumpet – Clay Toyani
プロデュースはリチャード・トンプソンとジョン・ウッド(John Wood)です。
フェアポート・コンヴェンションで仲間だったサンディー・デニーやアシュレイ・ハッチングスの名前も見られます。
全曲オリジナルです。
このアルバムは、売れ行きも悪く、評判も芳しくありませんでした。それは歌詞の暗さや、リチャードのヴォーカルの弱さが影響したのかもしれません。しかし、このアルバムは後に正当な評価を受けることになりました。
A面には彼のソロになった意気込みが感じられます。トラッドとロックの融合です。
B面はフェアポート時代を彷彿とさせる楽曲が続きます。
リチャード・トンプソンはこのアルバムに参加していたリンダ・ピータースと結婚することになります。そして二人のデュオが出来上がります。この二人のデュオはリチャード&リンダ・トンプソンとして『I Want To See the Bright Lights Tonight』をはじめ、優れたアルバムを発表します。
しかし、このデュオも1982年を最後に解消します。以後は再びソロ活動に入ります。
いまだ元気いっぱいのようです。
Richard Thompson - Roll Over Vaughan Williams
Richard Thompson - The Poor Ditching Boy
Richard Thompson - The New St George
Richard Thompson The old changing way
それでは今日はこの辺で。