今日の「この人の、この1枚」は引き続きキャンド・ヒート(Canned Heat)で彼らの初めてのライヴアルバム『オン・ステージ(Canned Heat '70 Concert Recorded Live in Europe)』です。
前作同様、ハーヴィー・マンデルが参加しています。アラン・ウィルソンの最期の声・ハーモニカが聴けます。
Side A
1.That's All Right Mama
2.Bring It on Home
3.Pulling Hair Blues
Side B
1.Medley: Back Out on the Road / On the Road Again
2.London Blues
3.Let's Work Together
4.Goodbye for Now
メンバーは
Bob Hite – vocals
Alan Wilson – slide guitar, vocals, harmonica
Harvey Mandel – lead guitar
Larry Taylor – bass
Adolfo de la Parra – drums
です。
プロデュースはスキップ・テイラー(Skip Taylor)とキャンド・ヒートです。
A1、B2、B3が前作『Future Blues』からの曲です。
このアルバムはヨーロッパツアーの模様を寄せ集めたライヴ集ですが、全体として一つのライヴとして聞こえてきます。キャンド・ヒートにはライヴがよく似合います。
この後、前回も書きましたが、ハーヴィー・マンデルとラリー・テイラーがバンドを去り、アラン・ウィルソンが亡くなるという、キャンド・ヒートにとっては大変な危機が訪れました。
この後、バンドとしてのアルバムは1970年の『Vintage』がリリースされますが、これはキャンド・ヒートが正式なファースト・アルバムをリリースする以前のメンバーで録音されたものです。いわば幻のファースト・アルバムです。プロデュースはジョニー・オーティス(Johnny Otis)です。録音は1966年です。
そして1971年、新メンバーを加えてアルバム『Historical Figures And Ancient Heads』をリリースしますが、それは次回にします。
その前にジョン・リー・フッカー(John Lee Hooker)とのコラボ・アルバム『Hooker ’N Heat』がリリースされました。
これがアラン・ウィルソンの本当の最期のスタジオ・レコーディングの模様です。ジャケットではアラン・ウィルソンは 壁に写真が貼ってあります。リリースされたのは当然ながら彼の死後です。ビルボードの73位を記録しました。
この後、キャンドヒートは新たなメンバーを加えて再出発を図ります。それはまた次回に回します。
Canned Heat - '70 Concert Live In Europe - 01 - That's All Right
CANNED HEAT - BRING IT ON HOME Live 1970
Medley: Back Out On The Road / On The Road Again (Live)
CANNED HEAT - LONDON BLUES LIVE 1970
それでは今日はこの辺で。