今日の「この人の、この1枚」は引き続きキャンド・ヒート(Canned Heat)で、彼らの4作目になる『ハレルヤ(Hallelujah)』です。
1969年7月に4枚目のアルバム『ハレルヤ(Hallelujah)』がリリースされました。
Side A
1.Same All Over
2.Change My Ways
3.Canned Heat
4.Sic 'em Pigs
5.I'm Her Man
6.Time Was
Side B
1.Do Not Enter
2.Big Fat
3.Huautla
4.Get Off My Back
5.Down In The Gutter, But Free
メンバーは変わらず
Bob Hite – vocals, harmonica
Alan Wilson – slide guitar, vocals, harmonica
Henry Vestine – lead guitar
Larry Taylor – bass, guitar
Fito de la Parra – drums
アディショナル・ミュージシャンは
Ernest Lane – piano (on track 1)
Mark Naftalin – organ, piano (on tracks 5, 11)
Javier Batiz – group vocals (on track 1)
Skip Diamond – group vocals (on tracks 1, 11)
Elliot Ingber – group vocals (on tracks 1, 11)
Mike Pacheco – bongos and congas (on track 9)
プロデュースはキャンド・ヒートとスキップ・テイラー(Skip Taylor)です。
ポール・バターフィールド・ブルース・バンドからマーク・ナフタリン、マザーズ・オブ・インヴェンションからエリオット・イングバーが参加しています。
A1は全員によって作られた曲。
A2はアラン・ウィルソンの曲。例によってアランの極めつけのヴォーカルが聴けます。不思議な気分になります。
A3はバンド名が付いた曲で、トミー・ジョンソンの「キャンド・ヒート・ブルース」をボブ・ハイトがアレンジしています。印象的な曲です。病みつきになります。
A4はブッカ・ホワイトの曲。
A5はアレン・リーの曲。アランのハーモニカが凄い。
A6は再びアラン・ウィルソンの曲。シングル・ヒットしました。一度聴いたら忘れられません。
B1もアランの曲とヴォーカル。
B2はファッツ・ドミノの曲をボブ・ハイトがアレンジ。
B3はV・ウルフの曲をフィトがアレンジ。インストです。
B4はアランの曲とヴォーカル。途中からのブルースギターがサイケデリックで素晴らしい。
B5はキャンド・ヒート全員。
このアルバムではアランが4曲でヴォーカルを担当しています。ボブは6曲です。
このアルバムのリリースされてすぐのフィルモア・ウェストでのコンサートの時にラリー・テイラーとヘンリー・ヴェスティンがステージ上で喧嘩になり、ヘンリーはバンドを止めてしまいます。もっとも当時の解説を読むとボブとヘンリーが喧嘩したとなっています。真偽のほどは分かりません。しかし、ボブはすぐにその後、ハーヴィー・マンデル(Harvey Mandel,g)をバンドに誘い了承されました。そして新メンバーで『ウッドストック・フェスティバル』に臨んだのです。当時発売された『ウッドストック』のサウンドトラック3枚組と2枚組にはそれぞれ「ゴーイング・アップ・ザ・カントリー」と「ウッドストック・ブギー」が収録されました。
この後、キャンドヒートは1970年に『未来のブルース(Future Blues)』をリリースしますが、それは次回にします。
Canned Heat - Get Off My back (1969)
それでは今日はこの辺で。