今日の「聴き比べ」は五輪真弓の最大のヒット曲『恋人よ』です。
五輪真弓さんは1972年のデビューです。デビュー曲はシングル・アルバムともに『少女』でした。アメリカでのレコーディングでレコーディングにはキャロル・キングも参加しました。ピアノを弾きながら歌う女性シンガー・ソングライターで「日本のキャロル・キング」などと騒がれました。
この曲は彼女の1980年の発表でアルバム『恋人よ』の先行シングルでした。アルバムはオリコン・チャート1位を記録しました。シングルももちろん1位で、ミリオンセラーです。この年は紅白歌合戦にも出場しました。
この曲はこの年に交通事故で亡くなった木田高介を偲んで書いた曲だそうです。木田高介と言えばフォーク・ファンならだれでも知っているミュージシャンでプロデューサーです。古くは早川義夫率いるジャックスのメンバーで、解散後は小室等の六文銭、その後はアレンジャー、プロデューサーとして活躍しました。高石友也、岡林信康、五つの赤い風船、吉田拓郎、遠藤健司、加川良、などなど数多くのミュージシャンのレコーディングに参加してきました。1980年に交通事故で31歳の若さで亡くなりました。
五輪真弓さんのデビュー・アルバムにも参加していました。その関係で彼女は彼を偲んで書いた曲なのでしょう。永遠の名曲です。
恋人よ
作詞:五輪真弓
作曲:五輪真弓
枯葉散る夕暮れは
来る日の寒さをものがたり
雨に壊れたベンチには
愛をささやく歌もない
恋人よ そばにいて
こごえる私のそばにいてよ
そしてひとこと この別れ話が
冗談だよと 笑ってほしい
砂利路を駆け足で
マラソン人が行き過ぎる
まるで忘却のぞむように
止まる私を 誘っている
恋人よ さようなら
季節はめぐってくるけど
あの日の二人 宵の流れ星
光っては消える 無情の夢よ
恋人よ そばにいて
こごえる私のそばにいてよ
そしてひとこと この別れ話が
冗談だよと 笑ってほしい
女王・美空ひばりがカバーしています。
なんとあのブルースの女王・淡谷のり子もカバーしていました。
演歌界からは香西かおりです。
由美かおるさんが歌っていました。彼女の歌を聴くのは何十年ぶりでしょう。
9068 SC ♪ 恋人よ ☆ 由美かおる ◇ 190412
多くの人がカバーしていますが、オリジナルを超える人はあまりいないようです。
それでは今日はこの辺で。