Flying Skynyrdのブログ

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この人の、この1枚『アル・クーパー(Al Kooper)/フィルモアの奇蹟(The Live Adventures of Mike Bloomfield and Al Kooper )』

今日の「この人の、この1枚」は引き続きアル・クーパー(Al Kooper)フィルモアの奇蹟(The Live Adventures of Mike Bloomfield and Al Kooper )』です。

 

1968年の『Super Session』の成功によって、アル・クーパーは今度はそれをライヴでできないかと考え、再びマイク・ブルームフィールド(Mike Bloonfield)に相談します。マイクは乗り気で、サンフランシスコのフィルモア・オーディトリアムはどうかと言ってきました。アルは早速オーナーのビル・グラハムに連絡すると、ビルは大乗り気で話は即決まりました。そして3日間のライヴの模様を録音することに決まりました。

練習は2日間行われました。ベースにはジョン・カーン(John Kahn)、ドラムにはスキップ・プロコップ(Skip Prokop)が駆け付けました。ジョン・カーンはこの後、グレイトフル・デッドジエリー・ガルシアらと演奏するようになります。スキップ・プロコップはライトハウスを結成します。

マイクとスキップ、アルとジョンはそれぞれ初顔合わせでした。

 

こうして1968年9月26日から28日までの3日間にわたるライヴが始まりました。このレコードは当時まだ貧乏学生だった頃、社会人になっていた兄に買ってもらった思い出のレコードです。

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Side A

1.Opening Speech

2.The 59th Street Bridge Song (Feelin' Groovy)

3.I Wonder Who

4.Her Holy Modal Highness

 

Side B

1.The Weight

2.Mary Ann

3.Together 'Til The End Of Time

4.That's All Right

5.Green Onions

 

Side C

1.Opening Speech - Al Kooper

2.Sonny Boy Williamson

3.No More Lonely Nights

 

Side D

1.Dear Mr. Fantasy

2.Don't Throw Your Love On Me So Strong

3.Finale - Refugee

 

メンバーは

アル・クーパー(Al Kooper ,organ, piano , vo)

マイク・ブルームフィールド(Mike Bloomfield ,g, vo)

ジョン・カーン(John Kahn ,b)

スキップ・プロコップ(Skip Prokop ,ds)

カルロス・サンタナ(Carlos Santana ,guitar on C2)

エルヴィン・ビショップ(Elvin Bishop ,guitar and lead vocal on C3)

 

プロデュースはアル・クーパーです。

 

A1はマイクのスピーチ。「聴いてください。まさしく我々のギグです。」レコーディングに至った経緯を話しています。

A2はポール・サイモンの「59番街橋の歌」です。ポールの声も後から入れました。

A3はレイ・チャ-ルズの曲。珍しくマイクのヴォーカル。

A4はアルとマイクの曲。

B1はザ・バンドのヒット曲。インスツルメンタルです。

B2はレイ・チャールズの曲。ここでもマイクがヴォーカル。

B3はシュープリームスのヒット曲。

B4はアーサー・クラダップのスタンダードなナンバー。ヴォーカルはマイク。

B5はブッカーT&MG’Sのヒット曲。

C1はアルのスピーチ。マイクが不眠症で病院にいるとのこと。ピンチヒッターがいるので大丈夫。

C2はジャック・ブルースとポール・ジョーンズの曲。サニー・ボーイ・ウィリアムソンを偲んだ曲。ギターにカルロス・サンタナ。彼にとって最初のレコーディングです。

C3はそのサニー・ボーイ・ウィリアムソンの曲でピンチヒッターのエルヴィン・ビショップ(Elvin Bishop)がギターとヴォーカルで熱演しています。

D1はトラフィックスティーヴ・ウィンウッドの曲。途中で「ヘイ・ジュード」が入ります。

D2はアルバート・キングの曲。ヴォーカルはマイク。

D3はアルとマイクの曲。

 

なお、ティーヴ・ミラー(Steve Miller)も参加したようですが、アルバムには収録されませんでした。

 

この年の12月にフィルモア・イーストで行われたライヴの模様が2003年にCDで発売されました。ここにはジョニー・ウィンター(Jonny WInter)が参加していました。

 

こうして実験好きなアル・クーパーの試みは成功しました。そしてこの実験はまだ続くのでした。それは次回ということで。

 

 


Michael Bloomfield th Street Bridge Song Feeling Groovy Hybrid Edit Live, Mono [Download]


Mike Bloomfield - I Wonder Who


The Live Adventures of Mike Bloomfield and Al Kooper - Mary Ann


Mike Bloomfield Al Kooper ► Don't Throw Your Love On Me So Strong [HQ Audio] Live Adventures Of 1968

 

それでは今日はこの辺で。