今日の「この人の、この1枚」は再びアメリカに戻り、エルヴィン・ビショップ(Elvin Bishop)のファースト・アルバム『Elvin Bishop Group』です。
この人も『ブルースロックの名手たち』で取り上げたアーティストです。
ポール・バターフィールド・ブルース・バンド(The Paul Butterfield Blues Band)のギタリストで、マイク・ブルームフィールド(MIke Bloomfield)が抜けた後はリード・ギタリストになりました。そのあたりの経緯は『ポール・バターフィールド・ブルース・バンド』の記事で触れました。
1968年に脱退してエルヴィン・ビショップグループ(Elvin Bishop Group)を結成します。この年、アル・クーパー(Al Kooper)とマイク・ブルームフィールドによるフィルモアでのライヴに体調不良を訴えたマイクのピンチ・ヒッターで「No More Lonely Nights」を演奏しました。
この年、ファースト・アルバム『The Elvin Bishop Group』をフィルモア・レコードからリリースします。
Side A
1.The Things That I Used To Do
2.Tulsa Shuffle
3.Sweet Potato
Side B
1.How Much More
2.Dad Gum Hide Ya, Boy
3.Honey Bee
バンドのメンバーは
エルヴィン・ビショップ(Elvin Bishop ,g,vo)
アート・スターヴォ(Art Stavro ,b)
ジョン・チェンバース(John Chambers ,ds)
アップルジャック(Applejack ,harmonica)
スティーヴ・ミラー(Steve Miller ,org)
その他にアルバート・ギアンクイント(Alberto Gianquinto,p)が参加しています。
オルガンのスティーヴ・ミラーはあのスティーヴ・ミラーではありません。
プロデュースはデヴィッド・ロビンソン(David Rubinson)です。
A1はジャズ・ドラマー、エルヴィン・ジョーンズの曲です。ここでのビショップのギターが鋭いです。
A2はビショップの曲でインストナンバー。
A3もビショップ。ブルースどっぷりです。
B1はJ.Bルノアーのブルース・ナンバー。
B2はBrownley Guy Jr.の曲。おふざけナンバー。
B3はビショップ。
B4はパーシー・メイフィールドの曲。
随所にエルヴィン・ビショップの歯切れのよいブルース・ギターが聴かれて、隠れたブルース・ロックの名盤になっていると思います。
次にエルヴィン・ビショップは自分のヴォーカルの弱さを埋めるためか、女性ヴォーカルを採用します。それは次回ということで。
Elvin Bishop Group - The Things That I Used To Do
Elvin Bishop Group - Tulsa Shuffle
Elvin Bishop Group - Sweet Potato
それでは今日はこの辺で。