今日の「聴き比べ」はテレビドラマ『必殺シリーズ』の主題歌特集です。
以前に第１作目の『必殺仕掛人』の主題歌『荒野の果てに』と第４作目の『暗闇仕留人』の主題歌『旅愁』を書きましたので、今回は第２作目、５作目、６作目、７作目を取り上げます。ただし、これらの主題歌にカバーバージョンが見当たらないので、今回は主題歌同士の聴き比べとします。実にいい加減です。
それではまず第２作目です。１９７３年４月の放送開始。タイトルは『必殺仕置人』です。主演は山崎努、沖雅也、藤田まこと、野川由美子、津坂匡章らです。中村主水初登場。山崎努と沖雅也が凄かったです。
主題歌は三井由美子が歌った『やがて愛の日が』です。
やがて愛の日が 『必殺仕置人』より
作詞：茜まさお
作曲：平尾昌晃
ある日 あなたと出逢い
恋を知った 私
それからは倖せな
旅が待っていたの
淋しがりやの 肩を寄せ合い
いつまでも何処までも
歩いて行くのよ
やがていつか 愛の日々が
二人にくるまで
古い 傷あと抱いて
泣いていても 駄目よ
かばい合うその過去は
ともに忘れましょう
強く生きよと 髪に手をやる
あなたには いのちまで
あずけて行くのよ
やがていつか 愛の日々が
二人にくるまで
虹が出てきた 空を指さす
あなたにも 私にも
果てない旅路よ
やがていつか 愛の日々が
二人にくるまで
必殺仕置人 エンディング 「やがて愛の日が」Full 三井由美子
続いて第５作目『必殺必中仕事屋稼業』です。１９７５年1月の放送開始です。主演は緒形拳、林隆三、中尾ミエ、岡本信人、草笛光子らです。緒形拳は藤枝梅安ではありません。この放送からテレビ朝日になりました。
主題歌は小沢深雪が歌う『さすらいの唄』です。
さすらいの唄 『必殺必中仕事屋稼業』より
作詞：片桐和子
作曲：平尾昌晃
愛するあなたを残して さすらう旅は
ゆくあてもなく風の吹くまま流されるだけ
夢に命を賭けながら今日迄来たけれど
心にむなしい風の音 さすらいの唄
あなたが恋しい あなたが恋しい
あなたが恋しい あなたが恋しい
ふりむく事さえ知らずに歩いた道を
今更ひとり戻れはしない 流されるだけ
恋も命もいらないと今日迄来たけれど
あなたの面影だきしめる さすらいの唄
あなたが恋しい あなたが恋しい
あなたが恋しい あなたが恋しい
必殺必中仕事屋稼業 エンディング 「さすらいの唄」 Full 小沢深雪
続いて第６作目『必殺仕置屋稼業』です。１９７５年７月の放送開始です。主演は藤田まこと、沖雅也、新克利、中村玉緒、小松政夫らです。主水シリーズ３作目です。
もちろん、主水の嫁、姑の白木万里、菅井きんも出演しています。
主題歌は葵三音子が歌う『哀愁』です。葵三音子は『荒野の果てに』もカバーしました。
哀愁 「必殺仕置屋稼業」より
作詞：片桐和子
作曲：平尾昌晃
あの恋も過ぎてみれば 淡い夜の夢
いつの間にか 溶けてにじむ 心の片隅に
あの人は優しさを
あの人はときめきを
置き去りに消えた人
夜の嵐去った後に 昇る朝日よ
ひとつふたつ通り過ぎる 愛の嵐よ
傷つくと知りながら 恋をくり返す
ひとりきりで生きられない それが人のさだめ
悲しみの雨に濡れ
苦しみに打たれても
抱(いだ)きあう人がいた
そっと偲(しの)ぶ面影に 沈む夕日よ
ひとつふたつ通りすぎる 愛の嵐よ
必殺仕置屋稼業 エンディング「哀愁」Full 葵三音子【良音】ver.（デジタル音源）
そして第７作目は『必殺仕業人』です。１９７６年１月放送開始です。主演は藤田まこと、中村敦夫、大出俊、中尾ミエ、渡辺篤史らです。主水シリーズ４作目です、
主題歌は西崎みどりが歌う『さざなみ』です。西崎みどりは『旅愁』に続き２度目の歌唱です。
さざなみ 『必殺仕業人』より
作詞：荒木一郎
作曲：平尾昌晃
いつわりの愛というけれど
唄い そして 笑い
抱き寄せた俺たちの
身体に通うものはなにか
遠い昔はもう帰らない
白茶けた二人の部屋で
無意味に歌をうたってみる
他に何ができるだろう
紫の舟が波にのり
流れ そして ゆれて
ゆきついた俺たちに
未来をこうだとみせつける
向う岸にはもう帰れない
荒れ果てた心を隠し
無意味に今日も流れてみる
他に何ができるだろう
沈む夕日はもう戻らない
西陽のあたる二人の部屋で
無意味に年を数えてみる
他に何ができるだろう
必殺仕業人 エンディング 「さざなみ」 Full 西崎みどり
女性歌手を集めてみました。このシリーズのテーマ曲はどれも哀愁があっていいですね。
それでは今日はこの辺で。
