今日の「聴き比べ」はブロードサイド・フォーの『若者たち』です。
私などの前の世代、いわゆる団塊の世代の人たちに盛んに歌われた曲です。カレッジ・フォークの奔りのグループ、ブロードサイド・フォーが歌いました。黒澤明の息子、黒澤久雄(愛称クロパン)を中心としたグループでした。
1966年に放映されたフジテレビのドラマ『若者たち』の主題歌です。私がこのドラマを観たのはおそらく再放送だったのでしょう。映画版はリアルタイムで3作とも観ました。
ドラマは田中邦衛や山本圭、佐藤オリエなど俳優座の俳優が出演していました。両親を亡くした5人兄弟の物語です。長男役を田中邦衛が演じます。無学の長男が必死に働き、弟妹たちの面倒を見ますが、時代は高度成長期に入って、大学に通ったり、進路に迷う弟妹たちとの価値観の違いが出てきて、喧嘩も絶えませんが、それでも肩を寄せ合って生きてゆく姿を描いていました。
若者たち
作詞:藤田敏雄
作曲:佐藤勝
君の行く道は 果てしなく遠い
だのになぜ 歯をくいしばり
君は行くのか そんなにしてまで
君のあの人は 今はもういない
だのになぜ なにを探して
君は行くのか あてもないのに
君の行く道は 希望へと続く
空にまた 陽がのぼるとき
若者はまた 歩きはじめる
空にまた 陽がのぼるとき
若者はまた 歩きはじめる
2014年に再びフジテレビでリメイクされました。『若者たち2014』です。妻夫木聡や瑛太などが出演しました。主題歌は森山直太朗が歌いました。
ドラマの1場面です。こんな時代でした。
クロパンは最近見かけませんが元気なのでしょうか。
それでは今日はこの辺で。