今日の「この人の、この1枚」はフレディ・キング(Freddie King)の『Woman Across The River』です。
B.B.キング、アルバート・キングと来たらフレディ・キングを書かないわけにはいきません。何しろ3大キングの一人ですから。
フレディ・キング、1934年テキサス州ギルマー出身。1950年にシカゴに移住します。地元のクラブに通い、マディ・ウォーターズやハウリン・ウルフのブルースに触れます。
1952年には早くもバンドを組み、パロット・レコードにバンドメンバーと共に録音も果たしましたがリリースはされませんでした。
1956年にエルビー・レコードにリーダーとして最初のレコーディングをしました。
1959年にはフェデラル・レコードと契約し、彼の代表曲となる「Have You Ever Loved A Woman」を録音します。エリック・クラプトンなどもカバーしました。
1961年にはこれも代表曲となる「Hide Away」も録音しました。これらの曲がヒットしました。ただし、「Hide Away」はハウンド・ドッグ・テイラーのパクりです。
1966年にフェデラルとの契約が終了すると、こんどはコティリオン・レコードと契約し2枚のアルバムをリリースします。
そして1969年にレオン・ラッセルのシェルター・レコードと契約します。この頃はロック・ミュージシャンとのかかわりが多くなり、音楽性もロックに近いものとなっていました。
そして1973年にリリースされたのが『Woman Across The River』です。
Side A
1.Woman Across The River
2.Hootchie Cootchie Man
3.Danger Zone
4.Boogie Man
5.Leave My Woman Alone
Side B
1.Just A Little Bit
2.Yonder Wall
3.Help Me Through The Day
4.I'm Ready
5.Trouble In Mind
6.You Don't Have To Go
レコーディング・メンバーは
Guitar, Vocals - Freddie King
Bass - Carl Radle
Drums - Chuck Blackwell, Jim Keltner
Guitar - Don Preston
Piano, Organ - Patrick Henderson
Piano - Leon Russell
Backing Vocals - The O'Niell Twins
プロデュースはレオン・ラッセルです。
バックは白人ミュージシャンが固めています。
A2はスタンダード
A3はパーシー・メイフィールド
A4、B3はレオン・ラッセル
A5はレイ・チャールズ
B2はエルモア・ジェイムス
B4はウィリー・ディクソン
60年代の黒人ブルースからはだいぶかけ離れはしましたが、ブルース・ロックとしては楽しめます。
このアルバムがシェルターからの最後のアルバムになります。このあとRSOと契約し2枚のアルバムを残します。
1976年、42歳で亡くなりました。ロック・ミュージシャンにも多大な影響を与えたブルースマンでした。
Freddie King - Just a Little Bit
それでは今日はこの辺で。