女優の島田陽子さんが亡くなりました。69歳でした。大腸癌だそうです。
島田陽子さんと言えば、70年代当時、松坂慶子さんと並んで美人女優として大変な人気でした。テレビドラマでは『われら青春!』や『華麗なる一族』、『白い巨塔』など、映画でな何といっても『砂の器』、そして『白昼の死角』や『竜馬を斬った男』などが特に印象に残っています。
1980年にはアメリカのテレビドラマ『将軍 SHŌGUN』でゴールデン・グローブ賞の主演女優賞を受賞しました。
この辺まではよかったのですが、この後、内田裕也との不倫で散々世間を騒がせました。樹木希林さんとの三角関係で大もめ、さらに金銭トラブル、ヘアヌード、略奪婚と、AV出演など何かと世間を騒がせました。最近はさっぱり見かけなくなりましたが、久しぶりに新聞で名前を見たと思ったら悲しい知らせでした。知的で清楚で、一方激しさを秘めた女優さんでした。残念です。
島田陽子さんのご冥福を心よりお祈りいたします。合掌。
さて、今日の「この人の、この1枚」はジェイムズ・カー(James Carr)の『You Got My Mind Messed Up』です。
このブログではあまりソウル系のミュージシャンは取り上げていませんが、今日は私の好きな数少ないソウル・シンガー、ジェイムズ・カーです。
彼は1942年、アメリカ・ミシシッピ州コアホマで生まれ、幼い頃にテネシー州メンフィスに移り住みました。幼いころから教会でゴスペルを歌っていました。
1964年に当時設立されたばかりのレーベル、ゴールド・ワックス・レコードと契約が成立、すぐさま「You don't want me」を録音・リリースしました。
1966年には「「You've Got My Mind Messed Up」がビルボードR&Bの7位となり最初のヒットとなりました。そして1967年に最初のアルバム『You Got My Mind Messed Up』をリリースすると大絶賛されたのです。翌年にはセカンド・アルバム『A Man Needs A Woman』をリリースします。
しかし、1969年にゴールド・ワックス・レコードが倒産、アトランティック・レコードに移籍しますがシングルのみの発売でアルバムのリリースは1991年のゴールド・ワックス・レコードが再建されるまで待たねばなりませんでした。90年代に2枚のアルバムを残し、2001年に肺がんのため亡くなりました。58歳でした。
圧倒的な歌唱力で世間を魅了しましたが、彼は生涯「双極性障害」に苦しみました。1979年の日本公演での失敗でこれ以上のツアーは無理と判断したのでしょう。その後は入院もしたようです。1991年のカムバックはファンが待ち望んでいたものでした。
You Got My Mind Messed Up
Side A
1.Pouring Water On A Drowning Man
2.Love Attack
3.Coming Back To Me Baby
4.I Don't Want To Be Hurt Anymore
5.That's What I Want To Know
6.These Ain't Raindrops
Side B
1.The Dark End Of The Street
2.I'm Going For Myself
3.Lovable Girl
4.Forgetting You
5.She's Better Than You
6.You've Got My Mind Messed Up
b-1の「The Dark End Of The Street」はR&B部門10位になりました。多くの人がカバーした名曲です。
それでは今日はこの辺で。