先日のキネ旬シアターは『ジャン=リュック・ゴダール 反逆の映画作家』でした。
監督・脚本:シリル・ルティ
製作:2022年 フランス 2023年 日本公開
昨年、安楽死(自殺幇助)で亡くなったフランスの偉大なる映画作家ジャン=リュック・ゴダールの謎に包まれた人生を追ったドキュメンタリーです。
映画はゴダールの作品紹介や家族や友人、パートナーの証言や俳優たちのインタビューを盛り込んだ内容となっています。
1960年の長編映画『勝手にしやがれ』で本格的にデビューしました。以降、60年代の映画は19本を数えました。70年代以降も撮り続け生涯約90本の映画を撮り続けました。
娯楽から芸術へ、イデオロギー闘争、共産主義革命、敗北、商業映画との決別、そして復活。映画はゴダールの映画人生を辿ります。
私の映画鑑賞史もゴダールの作品によって彩られました。『勝手にしやがれ』『小さな兵隊』『女は女である』『軽蔑』『気狂いピエロ』『彼女について知っている二、三の事柄』『中国女』『ウィークエンド』『ワン・プラス・ワン』『東風』等々、その他多数の作品を観ました。難解な映画の理解に悩んだことも度々です。
高校生時代は田舎町でしたのでゴダール作品ほとんど上映されませんでした。わざわざ東京まで出かけて行って名画座を訪ね歩き見たのが昨日のように思い出されます。
ゴダールは50年以上経った今でも私の中では偉大なる監督の中の一人であることに変わりはありません。
それでは今日はこの辺で。