製作:1965年 フランス・イタリア 1967年 日本公開
先日亡くなったジャン=リュック・ゴダールを追悼して彼の代表作『気狂いピエロ』が上映されました。
もう数えきれないくらい観た映画です。それでも今回観るのは何十年か振りでした。
若い頃にゴダール等の映画に凝って夢中で観ていた頃は、映画の場面やセリフの隠された意味などを自分ながらに解釈し、仲間と議論するのが楽しみでした。
あれから何十年、今回はそのようなこともなく、ただ懐かしく、ゆったりと流れに任せて映画を楽しみました。映画を観始めて半世紀以上経って、小難しい理屈を並べて解ったような気になっているよりも、映画はこのように楽しむのもありなんだ、ということにたどり着いたような気がします。これも歳のせいですね。
映画を観ている間、まだ生意気でいきがっていた若い頃の自分の姿が走馬灯のように浮かんできて、ただただ懐かしかったのです。
ベルモンドもカッコいい! カリーナもカッコいい!、そして何度見ても、映像の美しさに感動します。やはりこの映画は傑作です。
それでは今日はこの辺で。