Flying Skynyrdのブログ

映画や音楽、本についての雑文

聴き比べ『もう話したくない(I Don't Want to Talk About It)』

今日の「聴き比べ」は『もう話したくない(I Don't Want to Talk About It)』です。

この曲は1975年にロッド・スチュワート(Rod Stewart)のヒットで知られるようになりました。

しかし、オリジナルはクレイジー・ホース(Crazy Horse)のギタリスト、ダニー・ウィッテン(Danny Whitten)が作った曲で、1971年のクレイジー・ホースのファーストアルバムに収められた曲です。

 

I Don't Want to Talk About It

by Danny Whitten

 

I can tell by your eyes that you've probably been cryin' forever

And the stars in the sky don't mean nothin' to you, they're a mirror

I don't want to talk about it, how you broke my heart

If I stay here just a little bit longer

If I stay here, won't you listen to my heart, whoa, heart?

If I stand all alone, will the shadow hide the color of my heart

Blue for the tears, black for the night's fears

The star in the sky don't mean nothin' to you, they're a mirror

I don't want to talk about it, how you broke my heart

If I stay here just a little bit longer

If I stay here, won't you listen to my heart, whoa, heart?

I don't want to talk about it, how you broke this old heart

If I stay here just a little bit longer

If I stay here, won't you listen to my heart, whoa, heart?

My heart, whoa, heart

 

ダニー・ウィッテンは若くして亡くなります。その辺の経緯は以前の記事で。

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Crazy Horse/Danny Whitten I Don't Want to Talk About It

 

涙が出るような、ダニーの切ない歌声がたまりません。

 

1975年にアメリカ進出を狙ったロッド・スチュワートが発表したアルバム『Atlantic Crossing』にこの曲を収録しました。

 

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ロッドが取り上げたことで、この曲は多くの人に知られるようになりました。ロッドもしっとり歌い素晴らしい歌唱です。


I Don't Want to Talk About It (2008 Remaster)

 

そしてもう一人忘れてならないのはリタ・クーリッジ(Rita Coolidge)です。1977年発表のアルバム『Anytime...Anywhere』の中でカバーしました。

 

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Rita Coolidge - I Don't Want To Talk About It

 

この曲については三者三様、どれも大好きです。間違いなく名曲です。

 

古いところではイアン・マシューズ(Ian Mathews)が1974年のアルバム『Some Days You Eat the Bear and Some Days the Bear Eats You』でカバーしています。これもいいです。


Ian Matthews "I Don't Want To Talk About It"

 

2004年にはロッドがエイミー・ベル(Amy Belle)とデュエットしたことが有名になりました。彼女も自身のアルバムでカバーしています。


Rod Stewart - I Don't Want To Talk About It (from One Night Only! Live at Royal Albert Hall)

 

曲がいいので誰が歌ってもよく聞こえるのかもしれません。

 

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それでは今日はこの辺で。

聴き比べ『悲しき願い(Don't Let Me Be Misunderstood)』

今日の「聴き比べ」は『悲しき願い(Don't Let Me Be Misunderstood)』です。

『悲しき願い』と言えば私などは真っ先にジ・アニマルズ(The Animals)ですが、この曲は1964年にニーナ・シモン(Nina Simone)が最初にレコーディングした曲です。今ではスタンダードとなって多くの人達がカバーしています。

 

Don't Let Me Be Misunderstood

 

作詞・作曲:ベニー・ベンジャミン、グロリア・コールドウェル、ソル・マーカス

 

Baby, do you understand me now

Sometimes I feel a little mad

Well don’t you know that no-one alive

Can always be an angel

When things go wrong I seem to be bad

 

I’m just a soul who’s intentions are good

Oh Lord, please don’t let me be misunderstood

 

Baby, sometimes I’m so carefree

With a joy that’s hard to hide

And sometimes it seems that

All I have to do is worry

And then you’re bound to see my other side

 

I’m just a soul who’s intentions are good

Oh Lord, please don’t let me be misunderstood

 

If I seem edgy, I want you to know

That I never mean to take it out on you

Life has it’s problems and I get my share

And that’s one thing I never mean to do

 

‘cause I love you

Oh, oh, oh, baby, don’t you know I’m human

Have thoughts like any other one

Sometimes I find myself alone and regretting

Some foolish thing, some little simple thing I’ve done

 

I’m just a soul who’s intentions are good

Oh Lord, please don’t let me be misunderstood

 

Yes, I’m just a soul who’s intentions are good

Oh Lord, please don’t let me be misunderstood

 

Yes, I’m just a soul who’s intentions are good

Oh Lord, please don’t let me be misunderstood

 

Yes, I’m just a soul who’s intentions are good

Oh Lord, please don’t let me be misunderstood

 

まずは本家本元、ニーナ・シモンから。雰囲気がありますね。聴けば聴くほど味わい深いです。私の持っているレコードには残念ながら入っていませんでした。


Nina Simone - Don't Let Me Be Misunderstood

 

続いては大ヒットしたジ・アニマルズです。

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The Animals ~ Don't Let Me Be Misunderstood (1965)

 

エリック・バードンがアニマルズを辞めて、1974年に自身のバンド『エリック・バードン・バンド(The Eric Burdon Band)』を結成し、ファーストアルバム『Sun Secrets』をリリースしました。8分にわたるメドレーに仕立て上げました。スローテンポの「悲しき願い」です。これもまたカッコいいです。

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Eric Burdon - Don't let me be misunderstood (1974)

 

そして、またまたカッコいいのがゲイリー・ムーア(Gary Moore)です。1984年のアルバム『Dirty Fingers』でカバーしています。これは絶品です。ボーカルはチャーリー・ハーン(Charlie Huhn) です。


Gary Moore - Don't Let Me Be Misunderstood

 

1977年にはサンタ・エスメラルダでディスコ・バージョンで大ヒットしました。哀愁漂うフラメンコ・ギターがいいです。


悲しき願い  サンタ・エスメラルダ

 

日本では何といってもこの人しかいません。尾藤イサオです。ロカビリー時代の人です。このバージョンは日本でも大流行でした。「誰のせいでもありゃしない。みんな俺らが悪いのさ」は流行語でした。


尾藤イサオ 悲しき願い(1) 1965 / Don't Let Me Be Misunderstood

ああ、懐かしい!

 

それでは今日はこの辺で。

この人の、この1枚 『ベス・オートン(Beth Orton)/Central Reservation』

イギリス出身の女性シンガー・ソングライターベス・オートン(Beth Orton)です。

 

彼女は1970年の生まれで、元々は女優志望でした。音楽との出会いはウィリアム・オービットとの出会いでした。彼はミュージシャンでありプロデューサーでもありました。既に自身のソロアルバムやマドンナのプロデュースなども手掛けていました。パーティーで知り合った二人はSpillという名のデュエットを組みました。シングルを1枚リリースしましたが、オービットは彼女の才能を認め、ソロアルバムの制作に取り掛かりました。

そして出来上がったのが『Superpinkymandy』です。1993年です。

但し、これは日本だけの発売でした。これはベス・オートン名義にはなっていますがほとんどウィリアム・オービットとの共作でした。

 

その後、ケミカル・ブラザースのファーストアルバムに参加するなどして、少しずつ名前が知られてきました。

1996年にセカンドアルバム『Trailer Park』英米でもリリースされました。

このアルバムは本国イギリスでもヒットしました。シングルのShe Cries Your Name」もヒットし、イギリスの最優秀新人賞まで獲得しました。

 

そして1999年、サードアルバム『Central Reservation』がリリースされました。

 

01.Stolen Car

02.Sweetest Decline

03.Couldn't Cause Me Harm

04.So Much More

05.Pass in Time

06.Central Reservation

07.Stars All Seem To Weep

08.Love Like Laughter

09.Blood Red River

10.Devil Song

11.Feel To Believe

12.Central Reservation (The Then Again Version)

 

プロデュースは曲ごとに変わります。エヴリシング・バット・ザ・ガールのベン・ワットやブロウ・モンキーズのドクター・ロバートなども参加しています。

参加ミュージシャンンも多数で、面白いところではドクター・ジョンベン・ハーパーが顔を見せています。

 

このアルバムは全英で17位と健闘しました。アメリカでも110位とチャートインを果たしました。

 

ベス・オートンのハスキー・ヴォイスはちょっと気だるく、サンディ・デニーを思わせるところもあります。楽曲はまさにジャンルレスです。フォークでありポップスであり、ジャズを感じさせるところもあって、いかにも現代のポップスという感じです。

 

彼女は非常に寡作で、この後2002年に『Daybreaker』、2006年に『Comfort of Strangers』をリリースします。

 

前者ではライアン・アダムスエミルー・ハリスがゲスト参加しています。

 

さらに、間隔が空いて2012年に7枚目のアルバム『Sugaring Season』がリリースされ、最新作は2016年の『Kidsticks』です。

 

最新作ではアコースティックからエレクトリックへカムバックしたようです。これは未購入です。

 

キャリアの割にはアルバムのリリース数が非常に少ないアーティストですが、その分中身はめっぽう濃いです。

 


Beth Orton - Stolen Car


Beth Orton - Sweetest Decline


Beth Orton - Central Reservation


Beth Orton - Devil Song

 

それでは今日はこの辺で。

この人の、この1枚 『ハーレム・スキャーレム(Harem Scarem)/Mood Swings』

今日の「懐かしのヘヴィメタ・シリーズ(懐メタ)」はカナダのバンド、ハーレム・スキャーレム(Harem Scarem)です。

結成は1987年、トロントです。その時のメンバーは

ハリー・ヘス(Harry Hess,vo,key)

ダレン・スミス(Darren Smith,b,ds,vo)

ピート・レスペランス(Pete Lesperance,g,vo)

マイク・ジオネット(Mike Gionet,b,vo)

の4人でした。

ハリーとダレスは共にBlind Vengeanceというバンドに所属していました。ピートもMinotaurなるバンドでギターを弾いており、マイクは音楽学校に通いながらクラブのDJなどをしていたようです。

 

1991年にファーストアルバムHarem Scaremをリリースします。

これは日本ではまだ発売されませんでした。日本でもほとんど知られていませんでした。日本ではセカンドが出た後で発売になりましたが、セカンドに負けず劣らず素晴らしいアルバムで大好きでした。甘さを備えたハード・ポップロックでした。

 

そして1993年にセカンドアルバム『Mood Swings』が発表されるのです。

 

01.Saviors Never Cry

02.No Justice

03.Stranger Than Love

04.Change Comes Around

05.Jealousy

06.Sentimental Blvd

07.Mandy

08.Empty Promises

09.If There Was A Time

10.Just Like I Planned

11.Had Enough

 

プロデュースはケヴィン・ドイル(Kevin Doyle)ハリー・ヘスピートレスペランスです。

 

このアルバムが日本でのデビューアルバムになりました。そして日本で大評判になりました。本国カナダでもチャートの85位とチャートインしました。

 

個人的にはこのアルバムが彼らの最高傑作だと思っています。ギター、ヴォーカル、ハーモニー、メロディー、どれをとってもこれ以後に作品を上回っています。メロディアスなところは日本人受けしたのでしょう。

 

1995年にサードアルバム『Voice of Reason』がリリースされます。

 

ここからハーレム・スキャーレムの迷走が始まります。このアルバムはダークで重たい。あくまでも好みですが、私自身はしっくりきませんでした。

 

この直後、マイク・ジオネットが脱退します。代わりにバリー・ドナヘイ(Barry Donaghy,b,vo)が加入します。

 

そして1997年に日本でのタイトル『Believe』がリリースされます。

ここでは以前の勢いを取り戻した感がありました。

 

しかし、続く1998年の『Big Bang Theory』はポップグループになったような印象でした。

 

そして1999年、何を血迷ったのかバンド名を『Rubber』に変更したのです。しかも、日本でだけは以前のバンド名で通したのです。アルバム名は『Rubber』です。訳が分かりません。それだけ日本を意識していたのでしょう。日本での人気は依然高かったのです。続けて2001年にラバー名義で『Ultra Feel』をリリースします。

 

 

しかし、こうした策も功を奏せず、結局バンド名を元のハーレム・スキャーレムに戻し再出発を図ることにしました。アルバムも何枚かリリースしましたが、2008年解散を宣言しました。

 

その後、2012年に再結成を発表し『Mood Swings』を再録すると宣言し、2013年、再録アルバム『Mood Swings II』を発表しました。やはり、彼らもこのアルバムが一番気に入っていたのでしょう。納得です。

 

現在も活動は続けているようです。

 


Harem Scarem - Stranger Than Love


Harem Scarem - Saviors Never Cry


Harem Scarem "No Justice"


Harem Scarem-Empty Promises

 

 

それでは今日はこの辺で。

聴き比べ『東京流れ者』

今日の「聴き比べ」は東京流れ者です。

この曲は1965年の竹腰ひろ子渡 哲也の歌唱でヒットした曲です。そして翌年には同名映画の主題歌にもなりました。歌ったのは渡 哲也でした。この曲は作曲者不詳で、色々な歌詞をつけて歌い継がれてきた曲です。

 

まずは竹腰ひろ子バージョンから。

 

作詞:永井ひろし、作曲:不詳、

唄:竹越ひろ子

 

流れ流れて 東京を

そぞろ歩きは 軟派でも

心にゃ硬派の 血が通う

花の一匹 人生だ

ああ 東京流れもの

 

夜の暗さに はぐれても

若い一途(いちず)な 純情は

後生(ごしょう)大事に 抱いて行く

浪花節だよ 人生は

ああ 東京流れもの

 

曲りくねった 道だって

こうと決めたら まっすぐに

嘘とお世辞の 御時世にゃ

いてもいいだろ こんな奴

ああ 東京流れもの

 


竹越ひろ子 - 東京流れもの

 

一方、渡哲也バージョンには2種類あります。

まずはクラウンバージョン。これが映画の主題歌だったと思います。記憶違いかもしれません、悪しからず。なにせ半世紀も前のことですので。

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監督:鈴木清順

主演:渡哲也、松原智恵子、川地民生、二谷英明

制作:1966年 日活

 

鈴木清順ワールド満載の映画でした。鮮やかな映像が目に浮かびます。この翌年、鈴木清順は日活をクビになります。

 

作詞:川内和子(川内康範の変名)

 

何処で生きても 流れ者

どうせさすらい ひとり身の

明日は何処やら 風に聞け

可愛いあの娘の 胸に聞け

ああ 東京流れ者

 

流れ果てない 旅に出て

いつか忘れた 東京の

泣いてくれるな 夜の雨

男いのちは 赤く散る

ああ 東京流れ者

 

風はひとりで 吹いている

月もひとりで 照っている

俺はひとりで 流れ者

明日の墓場は わからない

ああ 東京流れ者

 

夢はいらない 花ならば

花は散ろうし 夢も散る

どうせ散るなら 男花

恋もすてたぜ 義理ゆえに

ああ 東京流れ者

 


東京流れ者 - 渡哲也

 

次にテイチクバージョン。どうしてこのバージョンがあるのかは不明です。

 

作詞:高月ことば

 

黒いジャンパーに 赤いバラ 

きざななりして ゴロ巻いて

渋谷新宿池袋

風もしみます 日の暮れは

ああ 東京流れ者

 

弱い犬ほど 吠えまする

俺は黙って 闇の中

御用のある時ゃ 呼んどくれ

きっとお役に 立ちまする

ああ 東京流れ者

 

二十三区を はみ出して

いつか武蔵野吉祥寺

たった五尺の この体

どこに置場も ござんせん

ああ 東京流れ者

 


東京流れ者(テイチク・バージョン) 渡哲也

 

渡哲也バージョンでは個人的にはクラウンバージョンが好きです。

 

何故か梶芽衣子さんも歌っています。竹腰バージョンの詩です。


梶芽衣子 東京流れ者

 

この他にも松方弘樹和田浩二バージョンもあります。それぞれタイトルや歌詞が違って面白いです。いい歌は歌い継がれるのです。

 

それでは今日はこの辺で。

ジョアン・ショウ・テイラー(Joanne Shaw Talor)『The Dirty Truth』入手

Amazonのまとめ買い、今日到着したのがジョアン・ショウ・テイラー(Joanne Shaw Talor)『Dirty Truth』でした。

 

ジョアン・ショウ・テイラーは前から気になっていたブルース・ギタリスト・ボーカリストです。彼女は1986年の生まれといいますから今年で33歳です。イギリス生まれで、子供の頃からアルバート・コリンズやスティーヴィー・レイ・ヴォーン、ジミ・ヘンドリックなどを聴きブルースに傾倒していきました。16歳の時にユーリズミックスデイヴ・スチュワートに見いだされ、彼のグループにギタリストとして迎えられたほどの逸材でした。

そして、2009年にアルバム『White Sugar』でデビューしました。続く2010年にはセカンドアルバム『Diamonds in the Dirt』をッリース、いずれもアメリカで評判を呼びブルースアルバム・チャートで8位になりました。イギリスでも数々の賞を獲得しました。

 

 

今回購入したアルバム『The Dirty Truth』は2014年の5枚目のアルバムになります。

 

01. Mud, Honey

02. The Dirty Truth

03. Wicked Soul

04. Fool In Love

05. Wrecking Ball

06. Tried, Tested and True

07. Outlaw Angel

08. Shiver and Sigh

09. Struck Down

10. Feels Like Home

 

レコーディングメンバーは

Guiter,vocal  Joanne Shaw Taylor

Bass  Dave Smith

Drums  Steve Potts

Keyboards  Rick Steff

 

プロデュースは Jim Gaines です。

 

全曲彼女のオリジナルです。

 

ブルースというよりはロックに近いブルース、まさにブルースロックです。彼女の声はハスキーで好みがあるかもしれません。しかし、ギターはふんだんに聴けるし、いい曲も多く満足できました。ライヴ映像を観たら益々気に入りました。

実は、もう1枚買ってあるのですが、到着が待ち遠しくなりました。


Joanne Shaw Taylor - The Dirty Truth (Official Audio)


Joanne Shaw Taylor - Wicked Soul (Lyric Video)


Joanne Shaw Taylor - Fool In Love (Official Audio)


Joanne Shaw Taylor - Tried Tested & True (Official Audio)

 


Joanne Shaw Taylor:-'Shiver And Sigh'

それでは今日はこの辺で。

 

聴き比べ『天国の扉(Knockin' on Heaven's Door)』

今日の「聴き比べ」は『天国の扉(Knockin' on Heaven's Door)』です。

 

この曲は1973年、映画ビリー・ザ・キッド/21才の生涯』の主題歌です。

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監督:サム・ペキンパー

主演:ジェイムス・コバーン、クリス・クリスファーソン、ボブ・ディラン

制作:1973年 アメリ

 

この映画は鬼才サム・ペキンパー監督でボブ・ディランも出演したとあって話題になりました。ビリー・ザ・キッドと彼を追う保安官パット・ギャレットの物語です。キッドをクリス・クリストファーソンが演じたのも話題になりました。

 

曲はボブ・ディランの自作です。映画の音楽もディランが担当し、サントラ盤として発売されました。

Knockin' on Heaven's Door

by Bob Dylan

 

Mama, take this badge off of me

I can’t use it anymore

It’s getting dark, too dark to see

I feel I’m knocking on heaven’s door

Knock, knock, knocking on heaven’s door

Knock, knock, knocking on heaven’s door

Knock, knock, knocking on heaven’s door

Knock, knock, knocking on heaven’s door

 

Mama, put my guns in the ground

I can’t shoot them anymore

That long black cloud is coming down

I feel I’m knocking on heaven’s door

Knock, knock, knocking on heaven’s door

Knock, knock, knocking on heaven’s door

Knock, knock, knocking on heaven’s door

Knock, knock, knocking on heaven’s door

Knock, knock, knocking on heaven’s door

 


Bob Dylan - Knockin' On Heaven's Door (Audio)

 

1975年に、ディランの友人であるエリック・クラプトンがこの曲をカバーしました。シングルでの発売でした。後にベスト盤に収録されることになります。ちょうどクラプトンがレイドバック・ブームに乗っている頃の録音です。レゲエのリズムに乗って淡々と歌っています。


Knockin' on Heaven's Door by Eric Clapton

 

1990年、映画『デイズ・オブ・サンダー』サウンドトラック用にガンズ・アンド・ローゼズ(Guns N' Roses)が録音し、翌年の3枚目のアルバム『ユーズ・ユア・イリュージョンII(Use Your Illusion II)』に収録されました。個人的にはこのカバーが一番気に入っています。


Knockin' On Heaven's Door

 

日本ではアンジェラ・アキが日本語でカバーしています。

 

訳詞:アンジェラ・アキ

 

君が笑う時は 僕がとなりにいる

君が死ぬ時は 僕がここにいる

海と青空が 背中合わせる場所

運命のドアを ためらわずノックしよう

Knock, Knock, Knockin' On Heaven's Door

涙を拭いて

Knock, Knock, Knockin' On Heaven's Door

 

終わりは怖くない 風に揺れる髪が 

僕の頬をなでる 君の腕の中で 

生きる意味を知った

Knock, Knock, Knockin' On Heaven's Door

涙を拭いて

Knock, Knock, Knockin' On Heaven's Door

答えを見つけたから

Knockin' On Heaven's Door

Knock, Knock, Knockin' On Heaven's Door


Angela Aki - Knockin on heavens door

 

 この他、ボン・ジョヴィグレイトフル・デッドU2エアロスミス、ランディ・クロフォードなど多くのミュージシャンがカバーしています。それだけこの曲のファンが多いということでしょう。

 

それでは今日はこの辺で。