Flying Skynyrdのブログ

映画や音楽、本についての雑文

この人の、この1枚 『サンダース・ガルシア・カーン・ヴィット/ライヴ・アット・キーストン』

今日の「この人の、この1枚」はサンダース(Merl Sanders)・ガルシア(Jerry Garcia)・カーン(John Kahn)・ヴィット(Bill Vitt)による『ライヴ・アット・キーストン(Live at Keystone)』です。

 

グレイトフル・デッド(Grateful Dead、以下デッド)の親分であるジェリー・ガルシアはデッド以外に多くのプロジェクトを持っていました。

このライブアルバムは、後にリジョン・オブ・メアリー(Region of Mary)なるバンド名を名乗ることになる面々とのセッションです。

そのメンバーが

マール・サンダース(Merl Sanders,key)

ジェリー・ガルシア(Jerry Garcia,g,vo)

ジョン・カーン(John Kahn,b)

ビル・ヴィット(Bill Vitt,ds)

です。

 

このライヴは1973年6月です。リジョン・オブ・メアリーがその名を名乗るのが1974年です。その時にはマーティン・フィエロ(Martin Fierro,sax,flute)が加わりビル・ヴィットの代わりにロン・タット(Ron Tutt,ds)が加入します。

 

いずれにしてもこの時は上記の4人です。

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Side A 

1.Keepers

2.Positively 4th Street

3.The Harder They Come

 

Side B

1.It Takes a Lot to Laugh, It Takes a Train to Cry

2.Space

3.It's No Use

 

Side C 

1.That's All Right, Mama

2.My Funny Valentine

 

Side D 

1.Someday Baby

2.Like a Road Leading Home

 

A2にはデヴィッド・グリスマン(David Grisman,mandlin)が特別参加しています。

ボブ・ディランの曲がA2とB1、A3はジミー・クリフ、C1はアーサー・クラダップ、D2はドン・ニックスダン・ペンです。「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」までやっています。4人の共作はA1とB2です。

 

こもキーストンというホールは小さなクラブなのでしょう。アット・ホームな雰囲気が伝わってきます。ライヴの時のデッドと同じくダラダラとした演奏が続きます。ファンにはこれがたまらないのでしょう。ガルシアの天に昇るようなギターが聴かれます。

 

ガルシア親分はこのほかにもたくさんのプロジェクトの他にソロアルバムもリリースしています。

 

またの機会にそれらも紹介しましょう。

 


Positively 4th Street (Live)


The Harder They Come (Live)


My Funny Valentine (Live)


Like A Road Leading Home (Live)

 

それでは今日はこの辺で。

聴き比べ 植木と伊東『花と小父さん』

今日の「聴き比べ」は『花と小父さん』です。

 

この曲は1967年に伊東きよ子さんがヒットさせて知られた曲です。しかし、元は我らがクレージー・キャッツ植木等さんが歌った曲です。作曲家の浜口庫之助が後輩の植木等さんに提供した歌でした。植木等さんはテレビでよく歌っていました。

 

花と小父さん

作詞・作曲:浜口庫之助

 

小さな花に 接吻(クチヅケ)をしたら

小さな声で 僕に言ったよ

小父さんあなたは やさしい人ね

私を摘んで お家に連れてって

 

私はあなたの お部屋の中で

一生懸命咲いて なぐさめてあげるわ

どうせ短い 私の命

小父さん見てて 終わるまで

 

かわいい花を 僕は摘んで

部屋の机に 飾っておいた

毎日僕は 急いで家に

帰って花と お話をした

 

小さいままで かわいいままで

ある朝花は 散っていったよ

約束どおり 僕は見ていた

花の命の 終わるまで

 

植木等さん、素晴らしい歌声です。


植木等 『花と小父さん』

 

伊東きよ子バージョンが馴染みが深いですね。中学校の頃、よくラジオから流れてきました。伊東きよ子さんは独特の歌唱でこの曲以外にも多くの曲を歌っていたと思いますが、この曲が一番印象深いです。これ以後は名前も聞かなくなりました。どうしているのでしょう。

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花と小父さん/ 伊藤きよ子

 

それでは今日はこの辺で。

この人の、この1枚 『ジェイ・ファーガソン(Jay Ferguson)/サンダー・アイランド(ThUnder Island) 』

今日の「この人の、この1枚」はジェイ・ファーガソン(Jay Ferguson)『サンダー・アイランド(ThUnder Island) 』です。

 

ジェイ・ファーガソンスピリット(Spirit)ジョ・ジョ・ガン(Jo Jo Gun)を経てソロになりました。

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1976年にソロ第1弾『All Alone in the End Zone』アサイラムからリリースしました。

All Alone In The End Zone (Vinyl, LP, Album) アルバムカバー

ここではビル・シムジク(Bill Szymczyk)がプロデュースしジョー・ウォルシュ(Joe Walsh)なども参加しました。 しかし商業的には今一つでした。

 

続いて1977年にセカンド・アルバム『サンダー・アイランド(ThUnder Island) 』をリリースしました。

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Side A

1.Thunder Island

2.Soulin

3.Happy Birthday, Baby

4.Losing Control

5.Cozumel

 

Side B

1.Night Shift

2.Babylon

3.Love Is Cold

4.Happy Too

10.Magic Moment

 

メンバーは

Jay Ferguson - vocals, keyboards

Stan Kipper - drums

Joey Murcia - guitar

Tony Battaglia - guitar

Harold Cowart - bass guitar

 

特別ゲストで

 

Joe Walsh - guitar

Bob Webb - guitar

Ed Brown - bass guitar

Bill Szymczyk - percussion

 

プロデュースは引き続きビル・シムジクです。

 

このアルバムからタイトル曲が全米のベスト10に入る大ヒットとなり、アルバムも72位になりました。

ウェストコーストの香りたっぷりです。ラジオからよく流れてきました。イーグルスにも通じるものがあります。プロデューサーが同じですからさもありなんです。

 

その後、ジェイ・ファーガソンは1982年までにライブ盤を含み4枚のアルバムをリリースしました。

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その後は映画音楽の世界に入りました。今までにも多くのサウンドトラックを手掛けています。

 


Jay Ferguson ~ Thunder Island


Soulin'


Cozumal


Love Is Cold


 

 

それでは今日はこの辺で

 

聴き比べ 加山と奥村『幻のアマリリア』

今日の「聴き比べ」は若大将・加山雄三『幻のアマリリア』です。

 

この曲は東宝映画『若大将シリーズ』の11作目、1967年の『ゴー!ゴー!若大将』の挿入歌です。スポーツはラリーと駅伝。

 

映画の中でこの曲は2回歌われますが、2回とも歌詞が違うのです。レコード化されたのは2回目に歌った歌詞の方です。映画版もなかなかいいのですが、もう長いこと聴く機会がありませんでしたが、便利な時代になりました。YouTubeで見つけました。

 

幻のアマリリア(映画版)

作詞:岩谷時子

作曲:弾厚作加山雄三

 

名も知らぬ街角で 空を見つめていた

あの娘のことばかり 思い出す夕ぐれ

星を探しているのなら 言えばいいのに…

僕の肩の梯子に 乗れば手が届くよ

 

夢に見た昨日から 冷たい雨が降り

あの娘のことばかり 思い出す夕ぐれ

風に手紙を出すのなら 言えばいいのに…

僕が書いてあげよう よく似合う言葉で

 


加山雄三/幻のアマリリア OST. (1967年)

 

幻のアマリリア(レコード版)

作詞:岩谷時子

作曲:弾厚作加山雄三

 

雪のふる湖に ひとりでぼくを待つ

幻のおとめよ いとしのアマリリア

かなしみにぬれる灯 かきたてながら

小さな舟うかべて 君のもとに行こう

 

凍りつくこの指を 君の膝にのせて

ぼくを抱いておくれ やさしいアマリリア

ささやかな一つの夢も はかなく消えて

つたう頬の涙を 君だけに見せよう

 

たそがれの湖に いつでもぼくを待つ

月の光よりも きれいなアマリリア

むなしい幸せを捨てて 君とふたりで

氷の花を摘めば ながれゆく夜霧よ

 

演奏はハプニングス・フォーです。


加山雄三/幻のアマリリア (1967年) 視聴No.42

 

映画の場面。懐かしい!


★ゴー!ゴー!若大将 - trailer☆  ♪ 幻のアマリリア・別れたあの人♪

 

 

この曲を奥村チヨちゃんがカバーしました。こちらはCDまで買ってしまいました。

バックはレオ・ビーツです。レオ・ビーツは里見洋を中心としたラテン系のグループサウンズでした。


奥村チヨ 幻のアマリリア

 

このCDには奥村チヨが歌った「恋のフーガ」などもあるのですが、残念ながら映像がありません。ピーナッツとの聴き比べを書こうと思ったのですが残念です。

 

熱狂的な加山雄三ファンだった中学生時代を思い出しました。

 

それでは今日はこの辺で。

 

映画『海の上のピアニスト』を観る

昨日のキネ旬シアターは海の上のピアニストでした。

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監督:ジュゼッペ・トルナトーレ

主演:ティム・ロス、プルイット・テイラー・ヴィンス

音楽:エンニオ・モリコーネ

製作:1998年 イタリア 1999年日本公開

 

監督は『ニューシネマ・パラダイス』ジュゼッペ・トルナトーレ、音楽はやはりその時のコンビでエンニオ・モリコーネです。

4Kデジタル修復版です。イタリアのオリジナル160分版ではありません。120分版です。なぜこの映画が今頃リバイバル上映されたのかについては後述します。

 

あらすじを簡単に。生まれてから生涯一度も船を降りなかった、あるピアニストの物語です。

第二次世界大戦直後、トランペット奏者のマックスが楽器店にトランペットを売りに来ました。売った後、マックスは店主に最後にもう一度だけ吹かせてくれと頼みます。そして吹き始めると、聴いていた店主が店の奥から古いレコードを持ってきてそのレコードをかけます。するとマックスが吹いていた曲と同じ曲が流れてきました。店主はマックスに曲名と奏者を聞きます。するとマックスはこのレコードが存在するはずがない。どこで手に入れたのかと問います。店主は解体されることになった船から運び出されたピアノの中に隠してあった割れたレコードを修復したと話しました。マックスはその奏者の物語を語り始めました。

 

1900年、豪華客船ヴァージニアン号のピアノの上に赤ん坊が捨てられていました。それを見つけたのは黒人機関士のダニーでした。彼は赤ん坊にダニー・ブードマン・T.D.(Thanks Danny)レモン・1900」(ナインティーン・ハンドレッド)という名前を付け、船員たちによって大切に育てられました。ただ法律上は存在しない子供でした。

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そして1900が8歳の時にダニーは事故で亡くなってしまいます。その葬儀の時に流れた音楽に惹かれ、1900はピアノを弾き始めました。その演奏は天才的で船長や客たちは大喜びです。

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時が経ち、1927年1900は船酔いで苦しんでいるマックスに出会います。マックスはトランペット奏者で船上のバンドに雇われていました。二人はバンド演奏をするようになり親密になりました。1900の評判は陸の上にも届くようになりました。ある日、その評判を聞きつけたジャズを生んだと言われるピアニスト、ジェリー・ロール・モートンが客船に乗り込んできて、1900にピアノ対決を申し込んできました。しかし、1900の見事なピアノ演奏でモートンを打ち負かしました。

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するとレコード会社から録音の申し出があり、1900が演奏を始め何気なく外を見やると窓の外に美しい少女を見かけます。1900はたちまちその少女に恋をし、その思いを曲に込めレコードは完成しましたが、1900は契約を破棄し、そのレコードを持ち去って少女を探します。しかし、結局レコードを渡すこともできずに、彼女は下船してしまいます。失恋した1900はレコードを割りごみ箱に捨ててしまいます。

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その後も普段通り暮らしていましたが、1900はある日船を降りると言い出します。少女はかつて船で出会った男の娘だったのです。その男が言っていた「海の声」というものを聴きたかったのです。船員たちは驚きますが、それを歓迎しました。マックスたちに見送らながらタラップを降り始めますが、途中で立ち止まり、引き返してしまいます。1900はその後部屋に閉じこもり、自分の人生について考え詰めているようでした。やがて、マックスも船を降りる時が来て1900を誘いますが、彼は頑なに拒みます。

 

現在に戻り、港ではヴァージニアン号の解体が進んでいます。マックスは店主からヴァージニア号がダイナマイトで爆破されるという話を聞き、船内にはまだ1900がいるはずだと、レコードと蓄音機をもって船内に乗り込みます。しかし、いくら探しても見つかりません。マックスはレコードを流します。それでも姿を現しません。諦めかけた時人影を認めました。1900でした。マックは一緒に降りようと説得しますが、1900は「限られた数の鍵盤の上では生きられるが、無限にある鍵盤の上では自分はどうしたらいいのかわからない。船の上で一生を終える」と拒否します。マックスは納得したのか、一人で船を降ります。そして船は爆破されます。

話を聞いていた店主は「これから必要になるだろう」とトランペットをマックスに返し、見送ります。レコードの割れた原盤はマックスがそっとピアノの中に隠しておいたのでした。

 

自分はこの世に存在しない人間。船の中という限りある世界しか見たことが無い。それが巨大なビルが立ち並ぶニューヨークの街を目の前にして立ちすくむ1900。限りのない世界、終わりが見えない世界の中での生き方なんてわからない。自分の居場所は船の中にしかない、船の中で死ぬ。1900はそう思ったのでしょう。

こうとしか、またここでしか生きられない人生というものもあります。

 

 

この映画がどうして今頃劇場公開なのかなと思ったら、先日亡くなったエンニオ・モリコーネの追悼特集だったのです。この他に鑑定士と顔のない依頼人』『ヘイトフル・エイト』『ある天文学者の恋文』『ニュー・シネマ・パラダイスなどが予定されています。

この映画でもモリコーネの音楽が映画を引き立てています。いや、彼の音楽無しにはこの映画は存在しえないでしょう。それくらい重要な役割を果たしています。

 

映画音楽というジャンルを築いた巨匠たちは近年続々と亡くなっています。寂しい限りですが、年齢を考えれば当然なのかもしれません。しかし彼らは亡くなっても音楽は残り続けます。これが芸術の素晴らしいところでしょう。

特に映画音楽はそのメロディを聴くだけで映画の場面を思い出し、さらにはその時の自分の周りの出来事や心境まで思い出させてくれるのです。今でも「マカロニ・ウェスタン」シリーズや「シシリアン」「赤いテント」などすぐにメロディが浮かびます。「本当に映画っていいですね」です。

 

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海の上で生まれた伝説のピアニストが4Kで蘇る!映画『海の上のピアニスト』予告編

 

改めてご冥福をお祈りいたします。

 

それでは今日はこの辺で。

 

この人の、この1枚 『イアン・ハンター(Ian Hunter)/双子座伝説(Ian Hunter)』

今日の「この人の、この1枚」はイアン・ハンター(Ian Hunter)のファースト・ソロアルバム『双子座伝説(Ian Hunter)』です。

 

イアン・ハンターは言わずと知れたモット・ザ・フープル(Mott The Hoople)のヴォーカリストでした。

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1974年末にイアンはその時のリード・ギタリスト、ミック・ロンソン(Mick Ronson)とともにモットを去りました。

 

そして1975年にファースト・アルバムの制作に取り掛かり、その年にリリースしました。『Ian Hunter)』です。日本盤には『双子座伝説』なるタイトルがつきました。

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SideA

1.Once Bitten, Twice Shy

2.Who Do You Love

3.Lounge Lizard

4.Boy

 

Side B

1.3,000 Miles Away From Here

2.The Truth, The Whole Truth And Nothing But The Truth

3.It Ain't Easy When You Fall

4.Shades Off

5.I Get So Excited

 

レコーディング・パーソナルは

イアン・ハンター(Ian Hunter,vo, gr, p, perc)

ミック・ロンソン(g, org, mellotron, b)

ジェフ・アップルビー(Geoff Appleby,b, vo)

デニス・エリオット(Dennis Elliott,ds)

ピーター・アーネセン(Peter Arnesen,p)

 

プロデュースはイアン・ハンターミック・ロンソンです。

AIがいきなりヒットします。この曲は後にグレイトホワイトがカバーして話題になりました。

モット時代とは一味違うイアン・ハンターが顔を見せます。もちろんロックンロールもありますが、より内省的な静かな曲が目立ちます。彼のソロアルバムの中でも出色の出来だと思います。

 

ソロ2作目、3作目にはミック・ロンソンは参加しませんでしたが、その後は1993年にミックが亡くなるまで常にイアン・ハンターのアルバムではミックがギターを弾きました。

 

現在81歳、まだまだやる気らしいです。

 


Ian Hunter - Once Bitten Twice Shy (OGWT)


Ian Hunter - Boy


Ian Hunter - 3,000 Miles From Here


Ian Hunter- It Ain't Easy When You Fall/Shades Off

 

 それでは今日はこの辺で。

この人の、この1枚 『ヘンリー・マックロウ(Henry Mccullough)/旅立ち(Mind Your Own Business)』

今日の「この人の、この1枚」はヘンリー・マックロウ(Henry Mccullough)『旅立ち(Mind Your Own Business)』です。

 

ヘンリー・マックロウは1969年頃にはジョー・コッカー(Joe Cocker)のバック・バンドを務めたグリース・バンド(Grease Band)に在籍していました。以前からギタリストとして名を馳せていました。

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ジョー・コッカーの最初の2枚のアルバムに参加し、1970年には一旦バンドを離れ、スプーキー・トゥース(Spooky Tooth)に移籍し、アルバム『ラスト・パフ』をリリースします。

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次にヘンリーはポール・マッカトニー(Paul McCartney)ウィングス(Wings)に参加します。アルバム『Red Rose Speedwayをリリースします。

 

その後再びジョー・コッカーのもとに戻ります。そしてヒットアルバムJamaica Say You Will』に参加します。

 

そして今度はフランキー・ミラー(Frankie Miller)のバンドに参加します。1975年にアルバム『The Rock』をリリースします。

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そしてようやくこの年、念願のソロアルバム『旅立ち(Mind Your Own Business)』をリリースすることになりました。

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Side A

1.You'd Better Run

2.Sing Me A Song

3.I Can Drive A Car

4.Baby What You Do To Me

5.Country Irish Rose

 

Side B

1.Lord Knows

2.Down The Mine

3.Oil In My Lamp

4.Mind Your Own Business

5.I'm In Heaven

 

パーソナルは

Vocals, Guitar – Henry McCullough

Bass – Alan Spenner, Charlie Harrison, Jim Leverton

Drums – Bruce Rowlands*, John Halsey, Steve Chapman

Guitar – Neil Hubbard

Piano, Organ – Tim Hinkley

Piano, Organ, Clavinet – Mick Weaver

Violin – Joe O'Donnell

Vocals – Frankie Miller

 

 プロデュースはヘンリー・マックロウジョン・ジャンセン(John Jansen)です。

全10曲中9曲はヘンリーの曲です。ただ1曲、タイトル曲はハンク・ウィリアムスの曲です。

B5ではフランキー・ミラーがバックヴォーカルで参加しています。

 

ロック、ブルース、カントリー、そしてレゲエまで幅広い音楽が聴かれます。そしてギターはもちろんですが、驚かされるのはヴォーカルです。ギタリストに徹して多くのミュージシャンのバックを務めてきましたが、なんのなんのヴォーカルも捨てたものではありません。

 

その後はロニー・レーン(Ronnie Lane)のレコーディングなどにも参加しました。

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2012年に心臓発作を起こし、それがもとで2016年に72歳で亡くなりました。

 


Henry McCullough - You'd Better Run (1975)


Henry McCullough - Sing Me A Song (1975)


Henry McCullough - Country Irish Rose (1975)


Henry McCullough - Lord Knows (1975)

 

それでは今日はこの辺で。