Flying Skynyrdのブログ

映画や音楽、本についての雑文

聴き比べ 井上陽水の『リバーサイドホテル』

今日の「聴き比べ」は井上陽水『リバーサイドホテル』です。

 

この曲は1982年にシングル発売され、その後アルバム『LION & PELICAN』に収録されました。

何とも怪しげな曲で大好きです。テレビドラマニューヨーク恋物語の主題歌になりました。

 

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リバーサイド ホテル

作詞:井上陽水

作曲:井上陽水

 

誰も知らない 夜明けが明けた時

町の角からステキなバスが出る

若い二人は夢中になれるから

狭いシートに隠れて旅に出る

 

昼間のうちに何度もKISSをして

行く先をたずねるのにつかれはて

日暮れにバスもタイヤをすりへらし

そこで二人はネオンの字を読んだ

 

ホテルはリバーサイド

川沿いリバーサイド

食事もリバーサイド

Oh リバーサイド

 

チェックインなら寝顔を見せるだけ

部屋のドアは金属のメタルで

シャレタテレビのプラグはぬいてあり

二人きりでも気持ちは交い合う

 

ベットの中で魚になったあと

川に浮かんだプールでひと泳ぎ

どうせ 二人は途中でやめるから

夜の長さを何度も味わえる

 

ホテルはリバーサイド

川沿いリバーサイド

食事もリバーサイド

Oh リバーサイド

 

ホテルはリバーサイド

水辺のリバーサイド

レジャーもリバーサイド

Oh リバーサイド

リバーサイド リバーサイド

 


井上陽水 リバーサイド ホテル

 

奥田民生がカバーしています。


奥田民生 リバーサイドホテル

 

中森明菜もカバーしました。

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それでは今日はこの辺で。

 

 

 

映画『東京オリンピック2017 都営霞ヶ丘アパート』を観る

先日のキネ旬シアターは東京オリンピック2017 都営霞ヶ丘アパート』でした。

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監督・撮影・編集:青山真也

出演:都営霞ヶ丘アパートの住民

製作:2020年 日本 2021年 公開

 

1964年の東京オリンピック開催に伴って国立競技場に隣接して建てられたアパート、都営霞ヶ丘アパート。当時はオリンピック開発の一環として建てられましたが、今度は2020年の東京オリンピック開催のために取り壊されることになりました。何とも皮肉な話です。

住民の平均年齢は65歳以上となり高齢化が進んでいます。彼らの元へ2012年に東京都から立ち退きの依頼が届きます。立ち退きを強いられた彼らの2014年から2017年までの姿を描いたドキュメンタリーです。

この映画は東京ドキュメンタリー映画祭2020 特別賞受賞作品です。

 

映画はアパートに住む高齢者たちの日常生活と、取り壊しに伴う引っ越しの準備の模様を定点カメラを駆使して追い続けます。

 

この中には2度のオリンピックでいずれも立ち退きを余儀なくされた人や、片腕が無い障害者、90歳になる老人など、いずれもこのアパートを終の棲家と考えてきた人たちばかりです。彼らは怒りと諦めの境地で引っ越しの準備を勧めます。

 

東京都は彼らに寄り添うことなく、一方的に立ち退きを迫ります。抗議の声も全く届きません。当時の石原知事は「あんな汚いアパートは取り壊す」といったそうです。行政の冷たさを痛感させられます。

 

1964年の東京オリンピックが象徴する当時の高度成長期を底辺で支えたのは、地方の出稼ぎ労働者たちでした。そして今度のオリンピックも華やかな舞台の影で犠牲になった多くの住民たちがいたのです。いつの時代も光と影が存在するのです。

 

住民の一人は公助が無さすぎると嘆いていました。彼らは自治会等の共助によって支え合ってきたのです。人々に冷たい政治はもうたくさんです。

 

この映画はドキュメンタリーですが解説のナレーションなどは一切ありません。BGMもほとんどありません。あるのは住民たちの肉声の会話だけです。それが一層現実の厳しさを表現しているようです。

 

2020年までに引っ越した住民のうち23人が亡くなったそうです。

 

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それでは今日はこの辺で。

 

聴き比べ さくらと一郎の『昭和枯れすすき』

今日の「聴き比べ」はさくらと一郎『昭和枯れすすき』です。

 

この曲は1974年に放送されたテレビドラマ『時間ですよ』の挿入歌でした。このシリーズで細川俊之安田道代(当時)の登場シーンでこの曲が流れました。ドラマとはあまり関係がなかったように記憶していますが、世間から取り残された、この二人のシーンと曲がぴたりとマッチしていて忘れられない曲となりました。

 

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昭和枯れすすき

作詞:山田孝雄

作曲:むつひろし

 

貧しさに負けた いえ世間に負けた

この街も追われた

いっそきれいに死のうか

力の限り 生きたから

未練などないわ

花さえも咲かぬ 二人は枯れすすき

 

踏まれても耐えた そう傷つきながら

淋しさをかみしめ

夢を持とうと話した

幸せなんて 望まぬが

人並みでいたい

流れ星見つめ 二人は枯れすすき

 

この俺を捨てろ なぜこんなに好きよ

死ぬ時は一緒と

あの日決めたじゃないのよ

世間の風の 冷たさに

こみあげる涙

苦しみに耐える 二人は枯れすすき

 


昭和枯れすすき 1

 

ちあきなおみさんがカバーしています。


昭和枯れすすき ちあきなおみ

 

そして美空ひばりさんです。


昭和枯れすゝき / カバー:美空ひばり (オリジナル:さくらと一郎)

 

それでは今日はこの辺で。

 

この人の、この1枚『モット・ザ・フープル(Mott the Hoople)/All The Way From Stockholm To Philadelphia』

今日の「この人の、この1枚」はモット・ザ・フープル(Mott the Hoople)『All The Way From Stockholm To Philadelphiaです。

 

「CD時代の未発表音源シリーズ」、今回もモット・ザ・フープルです。

lynyrdburitto.hatenablog.com

1998年に発売されたライヴ音源です。『All The Way From Stockholm To Philadelphia-Live 71/72』というタイトルの通り、1971年から72年のストックホルムフィラデルフィアでのライヴを収めた2枚組CDです。

 

Disk 1

1.Long Red

2.The Original Mixed Up Kid

3.Walking With A Mountain

4.Laugh At Me

5.Thunderback Ram

6.Keep A Knockin'

 

Disk 2

01.Introduction / Jupiter (From Holst's Planet Suite)

02.Jerkin' Crocus

03.Sucker

04.Hymn For The Dudes

05.Ready For Love

06.Sweet Jane

07.Sea Diver

08.Sweet Angeline

09.One Of The Boys

10.Midnight Lady

11.All The Young Dudes

12.Honky Tonk Women

 

デイル・グリフィン(Dale "Buffin" Griffin - ds,vo, perc)

イアン・ハンター(Ian Hunter, vo,p,g)

ミック・ラルフス(Mick Ralphs, g,vo)

オヴァレンド・ワッツOverend Watts, b)

ヴァーデン・アレンVerden Allen, organ)

 

CD 1: Recorded live at The Konserthuset, Stockholm, Sweden on 16th February 1971.

CD 2: Recorded live at The Tower Theatre, Philadelphia, USA on 29th November 1972.

 

ストックホルムは売れる前、フィラデルフィアは『すべての若き野郎ども』が売れた後です。違いは歴然です。どちらも貴重です。

 


Walking With A Mountain


Thunderbuck Ram


Jerkin Crocus


Sea Driver

 

 それでは今日はこの辺で。

聴き比べ 河島英五の『酒と泪と男と女』

今日の「聴き比べ」は河島英五酒と泪と男と女です。

 

不滅の名曲です。1975年、河島英五ホモ・サピエンスというグループのメンバーとして活動しているときに作られた曲で、当時このグループ名で発表されました。

その後、彼がソロとなって1976年にソロ名義で再発売されました。当初は黄桜のCMソングとして使われ、ショーケン(萩原健一)がカバーして歌っていました。

この曲は河島英五が19歳の時に作った曲です。19歳の少年がこんな詩を書けるんですね。ビックリでした。48年の短い生涯でした。早熟だったのでしょうか。

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酒と泪と男と女

作詞:河島英五

作曲:河島英五

 

忘れてしまいたい事や

どうしようもない 寂しさに

包まれた時に男は

酒を飲むのでしょう

飲んで飲んで 飲まれて飲んで

飲んで飲みつぶれて 寝むるまで飲んで

やがて男は 静かに寝むるのでしょう

 

忘れてしまいたい事や

どうしようもない 悲しさに

包まれた時に女は

泪みせるのでしょう

泣いて泣いて 一人泣いて

泣いて泣きつかれて 寝むるまで泣いて

やがて女は 静かに寝むるのでしょう

 

またひとつ 女の方が偉く思えてきた

またひとつ 男のずるさが見えてきた

俺は男 泣きとおすなんて出来ないよ

 

今夜も酒をあおって 眠ってしまうのさ

俺は男 泪はみせられないもの

飲んで飲んで 飲まれて飲んで

飲んで飲みつぶれて 眠るまで飲んで

やがて男は静かに 眠るのでしょう  

 


河島英五 酒と泪と男と女

 

ショーケンのバージョン。よく似合います。


酒と泪と男と女

 

女性ではなんといってもちあきなおみさんです。


酒と泪と男と女 (ライヴ)/ちあきなおみ

 

驚いたのはこの人です。フランク永井さん。1985年に首つり自殺を図るも失敗。その後、脳に障害が残り、奥さんの懸命な介護によって2008年に亡くなるまで療養生活を送りました。彼がこの歌をカバーしていたのは知りませんでした。

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友人だった堀内孝雄紅白歌合戦で追悼の歌を歌いました。


河島英五 さん 堀内孝雄 さん 酒と泪と男と女

 

それでは今日はこの辺で。

 

 

アンドレ・マトス(Andre Matos)/『Mentalize』入手

今は亡き、ブラジリアン・メタルの奇才アンドレ・マトス(Andre Matos)の2009年にリリースされたアンドレ・マトス名義の第2作『メンタライズ(Mentalize)』を今頃になってゲットしました。

 

アンドレはヴァイパー、アングラ、シャーマン、アンドレ・マトスと次々にバンドを結成しますが、いずれも早期に脱退し、2019年、47歳の若さで亡くなりました。

 

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01.Leading On

02.I Will Return

03.Someone Else

04.Shift The Night Away

05.Back To You

06.Mentalize

07.The Myriad

08.When The Sun Cried Out

09.Mirror Of Me

10.Violence

11.A Lapse In Time

12.Powerstream

Bonus Tracks

13.Forever Is Too Long

14.Teo Torriatte (Let Us Cling Together)

 

 

メンバー

Bass – Luis Mariutti

Drums – Eloy Casagrande

Guitar – Andre 'Zaza' Hernandes, Hugo Mariutti

Keyboards – Fabio Ribeiro

Vocals – Andre Matos

 

Producer – Andre Matos, Sascha Paeth

 

ボーナストラックではクイーンの曲をカバーしています。

アンドレが抜けたアングラよりもアングラらしいシンフォニック・メタル炸裂です。

 

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それでは今日はこの辺で。

 

聴き比べ ジョン・レノンの『ハッピー・クリスマス(Happy Xmas (War Is Over)』

今日の「聴き比べ」はジョン・レノン(John Lennon)『ハッピー・クリスマス(Happy Xmas (War Is Over)』です。

 

季節外れで申し訳ありません。

正式にはジョン・レノンオノ・ヨーコの作品と言わなければなりません。

1971年にシングルで発表されました。プロデュースは今は亡きフィル・スペクター(Phil Spector)です。

ジョンにとっては「平和を我等に Give Peace A Chance」と並んで代表的な反戦歌です。これは名曲でしょう。

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Happy Xmas (War Is Over)

By  John Lennon & Yoko Ono

  

So this is Christmas

And what have you done?

Another year over

And a new one just begun

And so this is Christmas

I hope you had fun

The near and the dear ones

The old and the young

 

A very Merry Christmas

And a happy New Year

Let's hope it's a good one

Without any fear

 

And so this is Christmas (War is over)

For weak and for strong (If you want it)

For rich and the poor ones (War is over)

The road is so long (Now)

And so happy Christmas (War is over)

For black and for white (If you want it)

For yellow and red ones (War is over)

Let's stop all the fight (Now)

 

A very Merry Christmas

And a happy New Year

Let's hope it's a good one

Without any fear

 

And so this is Christmas (War is over)

And what have we done? (If you want it)

Another year over (War is over)

And a new one just begun (Now)

And so happy Christmas (War is over)

We hope you had fun (If you want it)

The near and the dear ones (War is over)

The old and the young (Now)

 

A very Merry Christmas

And a happy New Year

Let's hope it's a good one

Without any fear

 

War is over, if you want it

War is over, now

Happy Christmas

Happy Christmas, Christmas

Happy Christmas, Christmas

 


Happy Xmas (War Is Over)

 

この曲を以前にも紹介したジミー・バフェット(Jimmy Buffett)がカバーしています。クリスマス・アルバムです。

 


Happy Xmas (War Is Over)

 

これも度々登場しているカーリー・サイモン(Carly SImon)もカバーしています。これもクリスマス・アルバムです。

 


Happy Xmas (War Is Over) - Carly Simon

 

意外なのがムーディ・ブルース(The Moody Blues)です。2003年のクリスマス・アルバム『December』です。


Happy Xmas (War Is Over)

 

それでは今日はこの辺で。