ジェリーフィッシュ、サンフランシスコ出身のパワー・ポップバンドであります。
パワー・ポップという言葉はウィキペディアによると「ザ・フーのピート・タウンゼントが自分たちのサウンドスタイルをそう呼ぶようになったのが発端であると言われている。それ以降ポップ・ロックやグラム・ロック、パンクなどの中で、はじけるようなポップなサウンドが特徴の音楽をパワー・ポップと呼ぶようになった。」ということです。なんだかわかったようでわからない説明です。なんでも細分化しないと気が済まないメディアの造語でしょうけど、要するにポップ色が強いロックと言う事でしょう。
このジェリーフィッシュを聴けばなるほど、ビートルズからクイーンまで様々な要素が織り込まれています。聴いていて飽きない良質なポップ・ロックです。
ジェリーフィッシュのメンバーはアンディ―・スターマー(Andy Sturmer,vo,ds,g,key)、ロジャー・マニング(Roger Manning,vo,g,key)、ジェイソン・フォークナー(Jason Falkner,g,b)、クリス・マニング(Chris Manning,b)、セカンドからはクリスに替わってティム・スミス(Tim Smith,b)です。
ファーストアルバムは『Bellybutton』で1990年リリースです。
ほとんどの曲がアンディ―とロジャーの共作です。70年代を思わせるポップス曲調で、メロウな感じでなごみます。ちなみに日本語のタイトルは「へそ」です。
続いて1993年にセカンドアルバム『こぼれたミルクに泣かないで(Spilit Milk)』をリリースします。
このセカンドはロックオペラのような雰囲気が出てきました。聴いているとトータルアルバムのような感じを受けてしまいます。それだけ壮大感が出てきたのでしょう。とても良くできたアルバムです。
このあと来日記念盤として日本のみ発売ということで『New Mistake』という未発表曲とデモ・トラックを集めたCDが発売されました。
残念ながらジェリーフィッシュはこのあと解散してしまいます。これだけ良質なアルバムを作りながら、実質2作のみで解散とは残念です。
このあとライブアルバムが2012年に出ていますが買っていません。
メンバーは解散後も活動を続けていてアンディ―は日本のパフィの名付け親になって、アルバムのプロデュースもしたそうです。また奥田民生ともコラボレーションを行っているようです。
ロジャーの方はソロアルバムを5枚ほど発表しています。チャンスがあったら買ってみますか。
ちなみにジェリーフィッシュはご存じ「クラゲ」です。
それでは今日はこの辺で。