アメリカ東海岸の産業ロックバンドというかメロディアス・ハードロックバンド、『ディパーチャー(Departure)』です。バンド名もメンバー全員がジャーニーのファンということもあってジャーニーの大ヒットアルバムのタイトルにちなんで付けられた、いわばジャーニーの申し子のようなバンドです。
バンドの結成は意外と古く1986年に、中心メンバーのマイケル・ウォルシュ(Mike Walsh,g,key)がヴォーカリストのケニー・マイケルズ(Kenny Michaels,vo)と出会い意気投合してバンドの結成を目論見ます。仲良しのジェフ・セイコット(Jeff Seykot,b)を誘い、ドラムにスティーヴ・パゼランティ(Steve Pazzelanti,ds)、キーボードにジョン・オコーネル(John O'Connell,key)を起用し結成に至ります。
しかし、レコード会社との契約が上手くいかず、90年代に入るとオルタナ・グランジブームでメタルは敬遠され一旦は活動休止に追い込まれます。90年代中ごろになると、ヨーロッパからメロディアスなロックが注目されるようになり、ディパーチャーにも契約の話が飛び込んできました。
こうして1998年にファーストアルバム『Departure』をリリースします。
ゲストにレインボーのデヴィッド・ローゼンタールを迎えています。キーボード、ピアノ中心の楽曲はプログレ風ですが、中にはポップであったり哀愁あるメロディーであったりと、ヨーロッパと日本で売れたのがわかる気がします。
続く1999年にセカンドアルバム『Open Your Mind』をリリースします。
ここで大幅にメンバーが変わります。
ヴォーカルにデイヴ・ボルドウィン(Dave Baldwin,vo)、ベースにマイク・ベレス(Mike Beres,b)、ドラムにデューイ・ライべステロ(Duey Ribestello,ds)にそれぞれ代わります。ここでもデイヴ・ローゼンタールがゲスト参加しています。
このアルバムはグッとメロハーらしくなりました。ヴォーカルのデイヴの声が前任者に比べて柔らかい感じがするのも影響しているかもしれません。この人はVOICESやTRADIAに在席していた人で、ソロアルバムも発表しているほどの実績の持ち主です。
3年のブランクが空いて2002年にサードアルバム『Corporate Wheel』をリリースします。
ここでまたまたヴォーカルが代わります。デイヴ・ボルドウィンが音楽性に違いから脱退し、代わりに無名の新人ティモシー・ルイス(Timothy Lewis,vo)が加入します。個人的に私は前作のヴォーカルの方が好きで、このアルバムのティモシー・ルイスのヴォーカルはちょっと弱いような気がします。
この後、解散したのか活動休止状態だったのかわかりませんがしばらくの間、消えました。
そして2012年に約10年ぶりに新譜が発売されました。『Hitch A Ride』です。
残念ながら未購入です。どうやらまたヴォーカルが代わったようです。
DEPARTURE - The Way You Show Your Love
映像では好きな曲が見つかりませんでした。
それでは今日はこの辺で。