ウェット・ウィリー(Wet Willie)は1970年、アラバマ州モービルで結成されました。メンバー全員がモービルの出身です。彼らはそれぞれにバンドを組みブルースやR&Bを演奏していました。そしてフォックスというバンドで当初のメンバーが揃いました。
メンバーは
ジミー・ホール(Jimmy Hall,vo,harp,sax)
ジャック・ホール(Jack Hall,b,vo)
リッキー・ハーシュ(Ricky Hirsh,g,vo)
ジョン・アンソニー(John Anthony,key,g)
ルイス・ロス(Lewis Ross,ds,perc)
です。
そして1971年に南部のレーベル、キャプリコーン・レコードからファーストアルバム『Wet Willie』を発表します。
しかしこのアルバムは大した評判にもならなかったようです。
続いて1972年にセカンドアルバム『Wet WillieⅡ』を発表します。
これが音楽関係者の間で評判を呼ぶようになります。オールマン・ブラザース・バンドやジェフ・ベック、ヴァン・モリソンなどとの公演旅行で成功もあって、次第に知られるようになっていきました。
そして1973年のオールマン・ブラザースと行ったライブ・アルバム『Drippin' Wet』が彼らの存在を決定的なものにしました。
そして1974年に4作目『Keep On Smilin '』が発表されます。
このアルバムが日本でのデビューアルバムになりました。遅れてます。
この中のシングル「Keep On Smilin '」が全米10位の大ヒットになります。
そして5作目『Dexie Rock』がリリースされます。
Side A
1.She's My Lady
2.Ain't He A Mess
3.Dixie Rock
4.Poor Judge Of Character
5.Mama Didn't Raise No Fools
Side B
1.It's Gonna Stop Rainin' Soon
2.Jailhouse Moan
3.He Set Me Free
4.Leona
5.Take It To The Music
バッキング・ヴォーカルにドナ・ホール(Donna Hall)とエヴァ・アヴェリー(Ella Avery)からなるウィリエッツが前作から正式メンバーとしてクレジットされています。裏ジャケットの女性二人がそれです。
プロデュースはあのトム・ダウド(Tom Dowd)です。
ウェット・ウィリーの音楽はファンキーなブルースが基本です。それにゴスペル風ナンバーやロックンロール、ブギ、カントリーブルースなどの要素が絡み合ってきます。まさに元気が出るバンドです。
翌年には『The Wetter the Better』をリリースし、すぐさま最強のライブアルバム『Left Coast Live』が発表されます。
このライブはジミー・リードのブルースナンバーから始まって正にファンキーで押しまくってきます。すっきりします。
このアルバムを最後にキャプリコーンを去ることになります。
ウェット・ウィリーはジミーとジャックのホール兄弟を残し、メンバーを大きく入れ替えました。そしてエピックレコードと契約しました。
エピックに移籍して2枚ほどアルバムを発表しますが、残念ながらその後解散となります。
ジミー・ホールはその後ソロ活動に入り、ジェフ・ベックのアルバム『Flash』に参加したりしました。現在も活躍中です。
サザンロックでもオールマンやレナード、マーシャル・タッカーとは一味違ったファンキーなバンドでした。
A FLG Maurepas upload - Wet Willie - She's My Lady
Don't Wait Too Long ~ Wet Willie...:)O(:
Wet Willie - Dixie Rock (1975)
Mama Didn't Raise No Fool-Wet Willie (feat. Ella Brown Avery)