Flying Skynyrdのブログ

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『霧のカレリア(Karelia)』の聴き比べ

今日の聴き比べは『霧のカレリア(Karelia)』です。1960年代のエレキブームの中アメリカのベンチャーズ(The Ventures)、イギリスのシャドウズ(The Shadows)と並んで世界の三大エレキバンドと並び称されたスウェーデンザ・スプートニクス(The Spotnicks)の1966年の大ヒット曲です。

このスプートニクスのサウンドは北欧のバンドらしく哀愁を帯びたメロディーと音色が日本でも人気を呼びました。

これらのインスツルメンタル・バンドは一時期驚異的な人気を誇りましたが、やがてロックの台頭によって人気に陰りが見え始めました。しかし、根強い人気は現在でも続き、3大バンドともメンバーチェンジはありますが現役で頑張っています。頭が下がります。

「カレリア」とはフィンランドの南東部からロシアの北西部に森林と湖沼の多い地方の名前だそうです。政治的にはロシアとフィンランドに分割されています(ウィキペディア)。元々はスウェーデンとロシアが争っていた地域です。カトリック東方正教会の争いの最前線だったようです。そういうこともあって、スウェーデンのバンドが「カレリア」という曲を作ったのかもしれません。曲の途中ではロシア民謡の「トロイカ」が挿入されます。これがまた何とも言えず哀愁を呼びます。

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霧のカレリア/ザ・スプートニクス

 

日本ではザ・ピーナッツがカバーしました。司ひろしの作詞で宮川泰の編曲でした。ザ・ピーナッツをヨーロッパに売り込もうという作戦の一環だったのでしょう。


ザ・ピーナッツ 霧のカレリア 1966 / Karelia

 

もちろん寺内タケシ先生もやってます。


takeshi terauchi & blue jeans - 霧のカレリア (karelia)

 

グループサウンズ全盛期に日本でもインスツルメントタル・バンドの井上宗孝とシャープファイブというグループがいました。彼らも演奏していたように記憶しています。90年代の映像です。


シャープファイブ 霧のカレリア

 

ジーンときますね。

 

それでは今日はこの辺で。