今日の「この人の、この1枚」はエイドリアン・ブリュー(Adrian Belew)の『僕はいつもギター少年(Twang Bar King)』です。
私がエイドリアン・ブリューの名前を初めて知ったのは、敬愛するフランク・ザッパ(Frank Zappa)大先生の1979年の2枚組アルバム『シーク・ヤブーティ(Sheik Yerbouti)』というアルバムでした。このアルバムの中ジャケットに彼の名前が記されていました。
リズムギターとヴォーカルでの参加でした。
その後、1981年にキング・クリムゾン(King Crimson)の再結成に参加したという報道を見て、「ほうっ」という感想を持ったのを記憶しています。
そのキング・クリムゾンに在籍中にソロアルバムを出し始めました。
ファーストアルバムは1982年の『Lone Rhino』でした。
動物の鳴き声などをエフェクターを使ってギターで表現する、実に変化にとんだアルバムでした。クリムゾンとは一線を画した内容です。
翌年の1983年に『僕はいつもギター少年(Twang Bar King)』を発表します。
A1 I'm Down
A2 I Wonder
A3 Life Without A Cage
A4 Sexy Rhino
A5 Twang Bar King
A6 Another Time
A7 The Rail Song
B1 Paint The Road
B2 She Is Not Dead
B3 Fish Head
B4 The Ideal Woman
B5 Ballet For A Blue Whale
パーソナルは
Adrian Belew – guitars, percussion, lead vocals, arrangements
Christy Bley – acoustic piano, vocals
William Janssen – saxophones, bass clarinet, vocals
Larrie Londin – drums
Clifton Mayhugh – bass, vocals
Gary Platt – bass trombone
プロデュースはAdrian Belewです。
オープニングはビートルズ・ナンバーで、いきなりはじけます。ポップな曲がある一方で実験的な楽曲もあります。キング・クリムゾン在籍中にこのようなアメリカ的なアルバムを制作するというのも、やはりザッパの門下生という精神は無くしてなかったのです。
このアルバムはビルボードでもランクインしました。
エイドリアンはこのほかにもトム・トム・クラブ 、デヴィッド・ボウイ、トーキング・ヘッズ、ジョー・コッカー、坂本龍一、ポール・サイモン、ローリー・アンダーソンなど多くのミュージシャンンのレコーディングに参加しています。
この後もキング・クリムゾンに2008年頃まで在籍する一方で、ソロアルバムも多数リリースしました。現在70歳、第一線で活躍中です。
37年ほどレコード棚に眠っていたレコードでしたが、今聴いても新しいです。
初期の2作品が2in1でCD化されているようです。
Adrian Belew - Life Without a Cage
それでは今日はこの辺で。