Flying Skynyrdのブログ

映画や音楽、本についての雑文

映画『ミッドウェイ』を観る

今日のキネ旬シアターは『ミッドウェイ』でした。

f:id:lynyrdburitto:20201031082912p:plain

 

監督:ローランド・エメリッヒ

出演:エド・スクラインパトリック・ウィルソン豊川悦司浅野忠信

製作:2019年 アメリカ 2020年日本公開

 

この映画は太平洋戦争中の1942年の激戦『ミッドウェイの海戦』を描いた映画です。

アメリカ合衆国の製作映画です。日本からも一線級の俳優が出演しています。監督は『インディペンス・デイ』GODZILLAを撮った監督です。

 

映画の始まりは1937年12月。アメリカ海軍の駐日武官レイトンは海軍総司令官の山本五十六と会話を交わします。「アメリカは日本をこれ以上刺激しないように」と。

 

しかし4年後、1941年12月7日、日本海軍はハワイの真珠湾を攻撃し太平洋戦争の火ぶたは切って落とされました。

f:id:lynyrdburitto:20201102140950p:plain

アメリカ軍は1942年2月、マーシャル諸島の日本軍基地を爆撃、さらに4月には日本本土を空爆します。

日本本土を空爆されたことに衝撃を受けた山本はMI作戦(ミッドウェー島の攻略、米空母部隊撃滅)を開始します。しかし、この作戦はアメリカ軍に傍受され、暗号は解読されていたのです。

f:id:lynyrdburitto:20201102140830p:plain

激戦の末、日本海軍は空母4隻、重巡洋艦1隻、航空機289機を失い、戦死者は3057名に上る敗北を喫しました。この海戦が太平洋戦争の分岐点となり、これ以降日本軍は敗戦への道を辿ることになります。

f:id:lynyrdburitto:20201102141103p:plain

この映画は『ミッドウェイ海戦』に焦点を絞った戦争映画です。最新の技術を駆使した大スぺクタル映画です。この『ミッドウェイ海戦』についてはこれまでも何度か日本でもアメリカでも映画化されています。この映画の元になっているのはおそらく1976年のアメリカ映画『ミッドウェイ』だと思います。チャールトン・ヘストン三船敏郎主演の映画でした。それから比べれば映画の技術の発達に驚かされます。まるで『GODZILA』を観ているようでした。次々に繰り広げられる戦闘シーンにやや疲れました。

命を顧みず戦ったアメリカ軍の将校・兵士を讃える映画でした。

f:id:lynyrdburitto:20201031093112p:plain

 

疑問が一つ。どうして今頃アメリカでこんな映画が撮られたのでしょうか。どうしても変な勘繰りをしたくなってしまいます。

 

話は変わりますが、もう随分前にアメリカ人が書いた、日本が太平洋戦争に至る歴史を書いた書籍大日本帝国の興亡』文庫本全5巻を夢中で読んだことがありました。著者はジョン・トーランドでこの人は他にも戦史物を多く書いています。彼はこの本でピュリッツァー賞を受賞しました。

この本は二・二六事件から敗戦までを克明に描いています。アメリカ人がここまで詳しく日本の当時の状況を調べ、しかも一方的に日本を悪として描くのではなく、あくまでも史実に忠実に描いていたことに感銘したことを覚えています。詳しい内容はさすがに忘れましたが、面白くて一気に読み、他の著作、『アドルフ・ヒトラー』や『バルジ大作戦』なども読んでしまいました。

f:id:lynyrdburitto:20201031100158j:plain 

今日の映画はそういった史実とかには関係なく、あくまでも戦争スペクタル映画として鑑賞した方がよさそうです。

 

またまた話は変わって、小学生の頃、漫画でも戦争物が大流行で『ゼロ戦はやと』や『紫電改のタカ』など多くの子供向け漫画が少年雑誌で連載され、テレビでも放送されました。私も夢中で読んだ記憶があります。またプラモデルもブームで、作るのは戦闘機、戦車、戦艦でした。まだあの頃は戦争が一部美化されていたのでしょうか。子供はそんなものにあこがれていたのです。今思えば恐ろしいことでした。

 


映画『ミッドウェイ』予告編

 

なお。今日の観客数は4人でした。やはり戦争物は人気がないのでしょうか。それともコロナのせい?

 

それでは今日はこの辺で。