今日の「この人の、この1枚」は引き続きクライマックス・ブルース・バンド(Climax Blues Band)です。彼らの通算6枚目のアルバムで初めてのライヴアルバムです。タイトルが『FM/ライヴ(FM/Live)』です。
このアルバムはニューヨークのミュージック・アカデミーでのライヴでFM放送用の音源です。
バンドとしてはいわゆるブルース・ロック・バンドとしての最後となったアルバムではないでしょうか。この後、クライマックスはポップロック・バンドとしてアメリカで人気を高めていきます。
白熱したライヴになりました。
Side A
1.All The Time In The World
2.I Am Constant
3.Flight
Side B
1.Seventh Son
2.Standing By A River
3.So Many Roads
Side C
1.Mesopopmania
2.Country Hat
3.You Make Me Sick
4.Shake Your Love
Side D
1.Goin' To New York
2.Let's Work Together
メンバーは
コリン・クーパー(Colin Cooper, vo, harmonica,sax,g)
ピート・ヘイコック(Peter Haycock ,g, vo)
デレク・ホルト(Derek Holt ,b,ds)
ジョン・カフリー(John Cuffley ,ds)
プロデュースはリチャード・ゴッテラー(Richard Gottehrer)です。
ピート・ヘイコックのギター・テクが存分に楽しめます。これでもかというように弾きまくっています。ブルースもジャズもスタジオとはまるで違う熱気が伝わってきます。
皮肉にもこのライヴ盤がこれまでのアルバムの中では個人的にはベストだと思っています。やっぱりブルース・ロック・バンドだったんだ、と改めて認識した次第でした。
しかし、この後彼らはよりポップなロックで成功します。この次のアルバムから売れ出します。私もしばらく追いかけましたが、このライヴ盤以上のアルバムはなかったような気がします。今回はブルース・ロック特集ということで書いていますので、この辺で締めたいと思います。
All the Time in the World (Live at The Academy of Music, New York)
Flight (Live at The Academy of Music, New York)
So Many Roads (Live at The Academy of Music, New York)
Country Hat (Live at The Academy of Music, New York)
それでは今日はこの辺で。