今日の「この人の、この1枚」はジョン・リトルジョン(John Littlejohn)の『John Littlejohn's Chicago Blues Stars』です。
ジョン・リトルジョンは1931年生まれのシカゴ・ブルースマンです。ミシシッピ州レイクの生まれでジャクソンで育ちました。ライトニン・ホプキンスやビッグ・ボーイ・クルーダップに影響を受けブルースを始めました。
1951年にシカゴのゲイリーに移り住みブルース・ミュージシャンとして活動を始めました。しかし、音楽で身を立てるのは難しく、一時期は建築工事の仕事などもしていました。それでも夢を諦めきれず再びミュージシャンとして活動を始めました。その頃、ハウリン・ウルフと知り合い彼のバンドで働くようになりました。
そしてマイナー・レーベルへのレコーディングも行えるようになり、徐々に名前が知れるようになりました。1960年代末期の頃のシカゴはいわゆる大物がヨーロッパに出掛けて不在になっていました。そこで注目されたのが、このジョン・リトルジョンでした。彼は「エルモア・ジェイムスの再来」と絶賛されたのです。
1969年にリリースされた『John Littlejohn's Chicago Blues Stars』によってそれは現実となりました。アーフリー・レコードから出された彼の初めてのオリジナル・アルバムです。日本では確か1974年頃の発売だったと記憶しています。
Side A
1.What In The World You Goin' To Do
2.Treat Me Wrong
3.Catfish Blues
4.Kiddeo
5.Slidin' Home
Side B
1.Dream
2.Reelin' And Rockin'
3.Been Around The World
4.Shake Your Money Maker
レコーディング・メンバーは
Vocals, Guitar - John Littlejohn
Bass - Alvin Nichols
Drums - Booker Sidgrave
Rhythm Guitar - Monroe Jones Jr.
Tenor Saxophone - Robert Pulliam, Willie Young
プロデュースはChris StrachwitzとWillie Dixonです。
エルモア・ジェイムスを彷彿とさせるスライド・ギターが聴きものです。
ウィリー・ディクソンのA1、珍しいブルック・ベントンのA4、そしてエルモア・ジェイムスのB4などのカバー曲もビシッと決めています。
エルモアの再来と言っても、ブギ・スタイルを真似ただけではなく、後期エルモアの特徴であるスローブルースを好んで演奏しています。
ジョン・リトルジョンは残念ながら1994年に亡くなっています。まだ62歳でした。
John Littlejohn What In The World You Goin' To Do (1968)
John Littlejohn ~ ''Treat Me Wrong''(Modern Electric Chicago Blues 1968)
John Littlejohn ~ ''Catfish Blues''(Modern Electric Chicago Blues 1968)
John Littlejohn ~ ''Shake Your Money Maker''(Modern Electric Chicago Blues 1968)
それでは今日はこの辺で。