今日の『この人の、この1枚』はジュリー・ドリスコール(Julie Driscoll)の『Faces And Places』です。
先日紹介したブライアン・オーガー(Brian Auger & The Trinity)のリード・ヴォーカリストだったジュリー・ドリスコールのソロ・アルバムです。ソロ・アルバムと言っても編集盤のようです。
日本盤のタイトルは『あなたの影/FACES & PLACES VOL.9』となっています。
このシリーズはフランスのジャズを専門としたレーベルでもっぱらフリー・ジャズのアーティストを中心にレコードを発売していました。そのBYGレーベルが日本の東宝レコードと契約し10枚のロック・シリーズを発売しました。その中の第9弾がこのレコードでした。その他にはアニマルズ(The Animals)や先日のヤードバーズ(The Yardbirds)、ブライアン・オーガー、ソフトマシーン(Softmachine)など、ロックと言ってもどちらかというとジャズやブルース寄りのアーティストたちでした。
ジュリー・ドリスコールは1947年の生まれです。1963年頃から活動していたようで、1965年頃にはブライアン・オーガーやロッド・ステュアート(Rod Stewart)、ロング・ジョン・ボルドリー(Long John Baldry)らとスティームパケット(The Steampacket)を結成しました。スティームパケットの貴重なアルバムもこのシリーズに入っています。なんとバンド名がロッド・スチュアート&スティームパケットになっています。ロッドの人気が上がってきたのでこのような細工をしたのでしょう。
その後ジュリーはブライアンとトリニティ(The Trinity)を結成したのです。
Faces And Places Vol. 9 あなたの影
Side A
1.I Know You Love Me Not
2.I Don't Want To Have To Do It
3.If You Should Ever Leave Me
4.Don't Do It No More
Side B
1.I Don't Know Where You Are
2.Shadows Of You
3.Baby Take Me
4.Baby, Baby
A-1からB-1まではジュリーのシングルです。
B-2はトリニティのシングルのB面です。
B-3,4はスティームパケットです。
とにかく摩訶不思議なシンガーです。しかし魅力的でした。
それでは今日はこの辺で。